在住者オススメのサンパウロ観光地11選。南米最大のビジネス街の楽しみ方

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南米最大の都市サンパウロ。

しばしば日本の東京に例えられるここサンパウロはブラジルのビジネスの中心であり、また日本人にとっては移民の中心地をとしても知られる街です。

ブラジルの他の都市に比べると観光するところが少ないと思われがちなサンパウロですが、人々の生活をゆっくりと感じることのできる魅力的な観光地だと思います。

数日の滞在でもサンパウロを120%楽しむためのサンパウロ観光情報をまとめてみました。

  

 ブラジル経済の中心地サンパウロとは

サンパウロはブラジルの南部に位置するブラジル国内最大の都市です。

今日において、サンパウロは東京に肉薄する1,200万人を超える人口を抱え、ブラジル経済の中心地としてその立場を揺るぎないものとしています。大企業の本社が多数拠点を構え、またサンパウロ証券取引所があるのもサンパウロ市内です。その経済基盤の強さから、日系企業も多くがサンパウロに支社や工場を有しています。

しかし、当初は小さな地方都市でしかなかったサンパウロ。機転となったのは、1800年代に栄えたコーヒー産業でした。国内外から多くの人口が流入したことで、大都市へ一気に発展していきましたが、さらに奴隷制崩壊後に労働力不足解消を目的として、多くの移民を迎え入れたことで、一気に大都市への道に進んで行きます。

この影響もあり、サンパウロには多くの移民コミュニティが存在しています。特に日本人は大きな存在感を持っており、以下で説明するリベルダージや最近開館したジャパンハウスなどはブラジル人にも人気の観光スポットです。

また、主要な観光地は地下鉄やタクシーで回ることができます。

ブラジルが未発展の国だと思っている方はその発展度に驚くかもしれません。ブラジル観光には欠かせない大都市、是非楽しんでください。

サンパウロへの行き方

サンパウロへは日本から各航空会社から路線が出ています。

主要な路線はロサンゼルス、ニューヨークなどのアメリカ経由の他に、ドバイ経由、カタール経由、アムステルダム経由、トルコ経由などがあります。

またブラジル国内の主要な都市との路線もかなり充実しておりますので、ブラジル到着の最初の起点にして国内旅行を楽しむこともできますし、他の都市から訪れることもできます。

参考 エミレーツ航空エコノミーを徹底レビュー。50時間の搭乗でスゴかった5つのポイント【A380】

参考 トルコ航空に感動。機内食もサービスも評判どおりの満足度!【ターキッシュエアラインズ】

参考 【カタール航空】往復60時間レビュー。世界最高評価を争う航空会社は機内食も快適さも抜群。

時期などによって料金も大きく異なります。複数の航空会社を一括検索できるオンライン旅行代理店で検索してみましょう。

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その他、時間がたっぷりある方は長距離バスで移動するのも面白いです。旅行費用は大きく削減できますので、大学生などはこちらも併せて検討してみてください。

参考 ブラジルで長距離バスを予約するならBuscaOnibusが便利

サンパウロの宿泊エリア・ホテル

サンパウロは南米最大の経済都市だけあり、その文化をすべて楽しむためには大掛かりな移動が必要となります。

移動は原則として地下鉄が中心、また地下鉄には様々な路線があるためどの路線にも一定の利便性があるエリアが良いでしょう。さらに夜間の移動でも一定の賑わいがあるエリアとなると初心者の方は基本的にパウリスタ通り周辺がおすすめです。

意外と安い世界展開のホテルチェーンが見つかります。

参考 パウリスタ通りブルーツリーに宿泊!観光にもビジネスにも便利なサンパウロのホテル

他方、日系人の街で有名なリベルダージ地区は、昼は観光客で賑わいますが夜はゴーストタウンのごとく一気に治安が不安定になりますので慣れている方、長距離滞在で少しでも費用を浮かせたい方以外はおすすめしません。

パウリスタ周辺ホテルマップ

ドラッグやズームでエリアを自由に動かしながらご予算にあったホテルが選択できます。

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サンパウロのおすすめ観光名所11選

クラシックからモダン美術まで「サンパウロ美術館(MASP)」

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どこの国へ行っても美術館は必ず訪れたい観光地です。

サンパウロ美術館には著名なブラジル人画家の作品はもちろんのこと、ゴッホやピカソといった歴史的な有名画家の作品も鑑賞できます。

また企画展が中々面白く、様々なテーマに沿って世界から集められた作品をそのストーリーの解説と共に楽しむことができます。普段美術館に行かない人でも詳細な解説(英語)を読みながら歴史の一端に触れることができる観光者に嬉しい美術館です。

料金 大人: R$30
65歳以上: R$15(要・パスポート)
Students: R$15(要・学生証。高校生以上は国際学生証が無難)
10歳以下: 無料
営業時間

10時~18時(木曜のみ20時まで、月曜定休)

住所 Av. Paulista, 1578 – Bela Vista, São Paulo
アクセス 地下鉄Trianon – Maspから徒歩1分

旅行者もナイトクラブへ!「アウグスタ通り」

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普段ナイトクラブなんて行かないという方にもお勧めしたいのがアウグスタ通り。

若者もオジサンも夜になると一斉に集まりだして、お酒を片手に踊りだします。

ただし、多くのクラブは21時以降のオープンになります。盛り上がりを見せるのは11時頃から。そのため0時ころまでバーで飲み、それからクラブに出かけるブラジル人が少なくありません。

そのためお勧めは金曜日か土曜日の夜です。オジサンであっても夜更かし必至ですので、ホステルで出会った友人達とでかける際はご注意を。

料金ナイトクラブにもより大きく異なります。安いところであれば20レアル(約650円)程度の入場料(酒は別)だったり、今まで行って一番安かった所は入場料+朝までウィスキー飲み放題で50レアル(約1600円)までありました。
営業時間早くとも21時以降が目安です。できれば23時以降がお勧めです。
住所R. Augusta – Consolação São Paulo – SP
アクセスパウリスタ通り沿いからはどこからでも歩ける距離です。地下鉄の最寄り駅は地下鉄Consolação駅(緑ライン)もしくはPaulista駅(黄ライン)からすぐです。
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新・日本文化の発信地「ジャパンハウス」

2017年5月にオープンしたばかりの新たな観光名所ジャパンハウス。

外務省の肝いりのプロジェクトで、日本の文化発信拠点としてロンドン、ロサンゼルス、サンパウロに作られるPRセンターです。

企画展示がメインである他に、セミナールームも併設されており、ワークショップが開催されることもあるようです。20-30分もあれば回れるこじんまりとした施設のため、スキマ時間でさくっと見てみるのが良いでしょう。

昼前から和食ランチも楽しむことができます。

参考  ジャパン・ハウス(JAPAN HOUSE)3つの問題。外務省による政治広報か文化発信か。

参考 日本文化広報施設ジャパン・ハウスに行って感じた日本の難しいブランド戦略

料金無料
営業時間火曜日~土曜日:10時~22時
日曜日・祝日:10時~18時
月曜日*:閉館日
住所Av. Paulista, 52 – Bela Vista, São Paulo – SP
アクセス パウリスタ通りの南端に位置。地下鉄Brigadeiro駅から徒歩3分程度。

ホコ天に並ぶ露店と音楽「日曜日のパウリスタ通り」

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パウリスタ通りは魅力的お店が多く並び、上記で紹介したMASPやジャパンハウスもこの通り沿いに位置します。しかしパウリスタ通りそのものが観光地になることを知っておいた方がいいでしょう。

それは日曜日のパウリスタ通り。全長2km以上のパウリスタ通りが車両通行止めの歩行者天国となり、通り沿いではアクセサリーを売る露店やバンドマン達によるストリートパフォーマンス、さらには道端で人々が踊り出す姿が見受けれらます。

これぞブラジル!といった雰囲気の中でショッピングや食事を楽しむことができて、かなりお勧めです。

全身で芸術を体感できる「映像と音の博物館」

あまり紹介される機会は少ないものの、とても魅力的な博物館がこちら。

その名の通り、映像と音をテーマにした博物館で、定期的に開催内容が変わる。博物館というと堅苦しいがですが、非常に作り込まれた世界観はちょっとしたアミューズメントパークのような場所です。

パウリスタ通りからタクシーで10分程度、徒歩で20分~30分ほどで行ける場所にあります。ちなみに、パウリスタ通りから博物館までの通り沿いには世界中の主要な車メーカーの販売店が立ち並んでおり、ちょっとした見物ができます。

料金R$14
(企画展の内容と混雑具合により変動の模様/火曜日は原則無料だが、混雑により変更)
営業時間

火~土:10時~20時
日・祝:9時~18時
月曜定休

住所Av. Europa, 158 Jardim Europa São Paulo
アクセス 地下鉄Consolaçãoから徒歩25分/タクシー7分

荘厳なカトリック教会「カテドラル・メトロポリターナ」

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ブラジルは約9割がキリスト教を新興するクリスチャン国家です。そのためブラジルの主要な都市には旧宗主国ポルトガルの影響を受けた荘厳な教会建造物があります。

サンパウロで最も有名なのはカテドラル・メトロポリーナ。

内部に入ることも自由で、細かい建築仕様や趣深い絵画、像が立ち並びます。タイミングが良ければ礼拝の様子も伺うことができて、パイプオルガンを背景に聞く賛美歌は圧倒されます。

教会前の広場はセー広場と呼ばれており、ここにサンパウロの中心となる指標が置かれています。

なお、カテドラル・メトロポリーナを中心とした地区「セントロ」は治安が悪い地域としても有名です。夜間は近づかず、また日中もスリに注意しましょう。

料金無料
営業時間9時から17時
住所Praça da Sé – Sé, São Paulo
アクセス

地下鉄Sé’駅から徒歩1分。なお、リベルダージ駅からも徒歩圏内です。

夜景と共にお酒を楽しめる「イタリアビル(Edificio Italia)」

日本のガイドブックではあまり紹介されていないけど、多くのブラジル人が訪れる観光名所がイタリアビルです。

1965年に竣工したこのビルはブラジルでも2番目に高いビルで、最上階付近に展望台があります。

そしてこのビルが人気を博す要因の一つが最上階にあるイタリアンレストラン。夜景を楽しみながら楽しむ高級イタリアンは格別の味です。またレストランと同じ階にバーが併設されているので、お酒だけを楽しむこともできます。

参考 サンパウロの夜景を一望できる高級ジャズバーTerraço Itália

料金無料(展望台)
営業時間バーは24時頃まで営業。展望台は正確な時間は不明ですが、遅い時間だと利用できないようでした。
住所Av. Ipiranga, 344 – Centro, São Paulo
アクセス地下鉄República駅から徒歩2分。夜間は必ずタクシーを利用した方が良い地域です。

モルタデッラが名物「サンパウロ中央市場」

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サンパウロに来たら一度は食べて欲しいのがモルタデッラがたっぷり入ったサンドイッチ。

塩辛い生ハムを幾重にも重ね、フランスパンで挟んだこのサンドイッチはサンパウロ観光の名物といっても過言ではありません。

1階が卸売市場になっており、世界中から集まったフルーツやブラジル産のお肉・魚そして様々なスナックが高々と売られています。

参考  肉菜魚が揃う観光地サンパウロの中央市場。名物モルタデッラを食べてきた!

料金無料
営業時間

6時から18時まで

住所R. da Cantareira, 306 – Luz、São Paulo
アクセス地下鉄São Bento駅から徒歩5分

サンパウロの代官山「オスカル・フレイレ通り」

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誰が言ったか分かりませんが、サンパウロの代官山「オスカル・フレイレ通り」。パウリスタ通りの北端から少し歩いたところにあります。

その所以はこの通り沿いに並ぶ数々のブランドショップ。ブラジルの最先端を走るアパレル発信地なのです。

もちろんアパレルショップのみならず、カフェやレストランも代官山に負けず劣らずの洒落た店が並んでおり、少しゆっくりと観光をしたいという日にゆっくりと散歩できる通りです。

料金
営業時間

住所Rua Oscar Freire
アクセス地下鉄Paulista do metro駅/Consolação駅から徒歩8分

日本食もラーメンも美味しい「リベルダージ地区」

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ガイドブックでもおなじみのリベルダージ地区。

赤い鳥居が印象的なこの地区には日系コミュニティを代表する団体の本部や日系レストラン、スーパーが多く存在します。

ただ、近年ではリベルダージ地区のメイン通り(リベルダージ駅から下っていく道)沿いの店舗はほとんどが韓国系・中国系の店舗になっています。日本グッズを販売している店舗も中国系ブラジル人が運営していることが珍しくありません。

もしサンパウロの日本料理を美味しく食べたいという場合にはトーマス・ゴンザーカ通り( Rua Tomás Gonzaga)がいいでしょう。この短い道に並ぶレストランのほとんどが日系人によるお店で、味付けも優しく美味しく頂けます。

その他、美味しいラーメン屋も多くありまして、日本の味が懐かしくなったら是非とも出かけてみることをお勧めします。

参考  リベルダージの大阪橋は何故大阪なのか、そして三重県橋とは

料金
営業時間

住所Liberdade
アクセス地下鉄Liberdade駅から徒歩0分

日系移民の歴史を学ぶ「ブラジル日本移民資料館」

リベルダージ駅からまっすぐ坂を下ったところにある日系移民に関する資料館です。

ブラジルは世界最大の日系コミュニティを抱える国であり、その移民の歴史は100年以上前に遡ります。

労働力として日本からブラジルに送られ、世界大戦を乗り越えて、大きな存在力を発揮した日本人コミュニティの歴史を様々な資料から学ぶことができます。

サンパウロに来たからには日本人として一度は見ておきたい博物館です。

参考 なぜ日本人はブラジルへ。日本移民史料館で学んだ日系移民の歴史

料金大人: R$ 10,00
学生: R$ 5,00 (要・学生証)
子供:5歳~11歳まで: R$ 5,00
幼児:5歳以下: 入場無料
営業時間

火曜日から日曜日 13 時半から 17時(月曜休館)

住所R. São Joaquim, 381 – Liberdade, São Paulo
アクセス地下鉄Liberdade駅から徒歩10分またはSão Joaquim駅から徒歩4分

ブラジル観光を楽しむための豆知識

ブラジルは一つ一つの都市が非常に大きな国です。短い日数で多くの場所を回りたいと思っている方や夜間の移動が必要な方は公共交通機関やタクシーの利用が必須です。

ブラジル旅行をご検討の方は以下の記事を併せてご利用下さい。

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