【カタール航空】往復60時間レビュー。世界最高評価を争う航空会社は機内食も快適さも抜群。

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ブラジルと日本の往復もついに5回目。

他の航空会社のレビューの際も書いていることですが、日本からのブラジルへは飛行機で約30時間弱の時間がかかります(トランジット含む)。

これを往復すると、機内で過ごす時間は合計で50時間以上を超えるわけで、2泊3日のリゾートホテルで過ごす時間に匹敵するレベルです。

狭い飛行機の中で、しかも個人旅行のため毎回エコノミークラスでの移動。仕事で移動される方は多くがビジネスクラスを利用する中で、長長距離路線のエコノミーを短期間でこれだけ利用する人間もそう多くないのではないかと。

そういうわけで、今回は中東系航空会社の雄カタール航空を利用してブラジル旅に行ってきました。

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格付けランキング世界2位。カタール航空は中東代表エミレーツよりも高評価を獲得している。

近年、中東系の航空会社は飛ぶ鳥落とす勢いで、世界の航空会社格付けランキング上位にぐいぐいと食い込んできていますが、カタール航空もそれに漏れず。

格付け会社スカイトラックスが発表した「エアライン・オブ・ザ・イヤー2018」では、カタール航空はシンガポール航空に次いで世界第2位の航空会社の座を得ています。なお、前年には世界1位であったため、惜しくもランキングを一つ落としていますが、トップランカーとして安定したポジションを獲得していることは間違いなさそうです。

さらに、この格付には総合評価の他に「ワールド・ベストエコノミークラス」と呼ばれるエコノミークラスのみに焦点をあてた格付けがあり、こちらでもタイ国際航空、シンガポール航空に次いで世界3位の評価を得ています。

なお、中東系航空会社では定番であるエミレーツ航空はどちらも世界4位となっています。

機内の快適さは星4つ。トップではないけれど、長時間搭乗に十分に耐えるレベル

早速ですが、カタール航空に搭乗してみての感想を書き連ねていきます。

今回、東京→カタール、カタール→サンパウロでそれぞれ異なる機体に搭乗しましたが、それぞれのサービス内容を引き合いに出しながら総合点をつけていきたいと思います。

座席は十分に快適。ガジェットに一工夫を。

座席は最近流行りの左右に羽のついたネックレスト付きのもの。

A350・エコノミークラス

このタイプ以前まであまり得意ではありませんでしたが、慣れると悪くありません。いつも手持ちのネックピロー(空気枕)を持参していましたが、このタイプの場合は不要です。

さらに、航空会社が用意してくれたふかふか枕を腰にあてて寝ると体のラインに負担がかからず、いい感じです。

ちなみに座席の幅も問題なし。身長180cmの男性でも困りません。この通り、収納ケースを引っ張っても全然余裕ありますし、座席を後ろに傾けて足を伸ばしてもぶつかりません。

そして長時間フライトでは欠かせない電子端末周りですが、大型スクリーン、USBポートとイヤホンジャック(2又タイプ)といった具合。電源コンセントはありませんでしたので、パソコンを利用したい方は長時間バッテリーが必要です。


しかし、なぜいつまでもイヤホンジャックは二股なのか。持参したイヤホンも利用できますが、微妙にゆるくささないとステレオになりません。

片方からしか音が聞こえないという場合には、イヤホンジャックの挿さり具合を前後に微調整しながら、ちょうど良いポイントを見つけてください。

また、スマートホンで映画視聴する方も多いと思います。

自身もNetflixでダウンロードしたアニメや映画を機内で視聴していますが、iPhone7以降はイヤホンジャックがなく、充電かイヤホンかの2択を迫られることが多いものです。日常生活であれば不自由していませんでしたが、長時間フライトでは充電しながら映画を長時間みるため、以下のようなライトニングケーブルの分岐機を別途購入しておくと便利です。

 

ちなみに帰国の際に搭乗した便ではカウンターで空いている座席でいいところ無いか確認したところ、避難口近くの広々としたところを案内してくれました。事前チェックインしており、一応座席は確定していたのですが、相談してみて良かった!

さらに横に目を向けると小さな赤ちゃんを連れた家族が。そして驚いたことに壁に赤ちゃんが休むためのかごが設置されているのではないですか!

お母さんは手を離してゆっくりと休むことができるこのシステム。いつからあるのか知りませんが、これは当事者にはとても助かる構造ですね。お子さんと旅行に行かなければいけない際には各ブロックの一番前の席が空いていないか聞いてみるといいですね。

映画

長時間フライトに欠かせない映画。DVDにすらなっていない最新作が楽しめるため、皆さん必ず確認してしまうところだと思います。

疲れが溜まっている中で、英語字幕・英語音声は流石に辛く、日本語に対応したコンテンツを確認したところこの日に視聴可能であったのは76本。

映画の好みがあるにしても、2-3本はそれぞれが楽しむことのできる映画を見つけることができそうです。

ただ、ブラジル路線はあまりにも長いため、2時間映画を何本も見るのは辛いです。疲れている時には40分ドラマをさくっと見て休む、くらいがちょうど良かったりしますので。

そういう意味では、やはり事前にスマートホンに動画をダウンロードしておくことも併せておすすめしたいです。今回Netflixからドラマ40本ほどダウンロードしてからフライトに挑戦しました。

日本発なら日本人スタッフも。それ以外でも丁寧なキャビンスタッフさん。

英語があまり話せない方だと日本人のキャビンアテンダントさんがいるか、気になるところかなと思います。

これに至っては、どの航空会社さんでも同じかなと思いますが、日本発着便には日本人スタッフさんがいらっしゃいます。

一方で、トランジット後のカタール発着便においては流石に日本語が通じるキャビンアテンダントさんはいらっしゃいませんが、カタール航空は往路も復路も非常に感じの良い印象を受けました。

多少英語がもたついても、ホスピタリティで十分にカバーしてもらえると思いますので、こうした点もまだまだ英語ガラパゴスの日本人にとっては評価されるポイントだと思います。

カタール航空の一押しポイントは機内食。幅広いメニューと食欲そそる食事

機内は十分に満足できる快適さ。しかしカタール航空を体験してみて本当に感動したのは、食事の方。

これまでの数少ない経験で、個人的に最も食事が美味しいと思っていたのがターキッシュエアラインズ(トルコ航空)でした。

ただ、今回のカタール航空、このトルコ航空と肩を並べるか、それ以上の美味しさでした。どうしてここまで機内食に差がでるのか不思議なほど、この2社はとにかく美味しい。

さらに驚くべきが、メニューの豊富さ。日本→カタール路線ではなんと4種類から選択できます。ビーフorチキンではありません。

夜食はメインと和食の合計4種類から選ぶことができる。

メイン(洋食)
前菜:
豆のミックスサラダ
主食:
ローズマリー風味の牛肉煮込みとマッシュポテト(ニンジンのソテー、玉ねぎ、グリーンピース)
野菜焼きそばのオリエンタルソース掛け
デザート:
アップルムースケーキ

和食
前菜:
菜の花とニンジンのサラダ、桜大根、さつまいも
台の物:
カンパチの照り焼き、青のり入りご飯
さる蕎麦
デザート:
かぼちゃのムースケーキ

朝食
メイン:
マッシュルームのフリッタータ、鶏胸肉のハーブ風味
鮭フリーク入りお粥(ニンジン、しめじ)
パニラフレンチトースト、パイナップルのコンポート
添え物:
フルーツ、フルーツヨーグルト

飲み物
ワイン(赤・白)
スピリッツ(ビーフィータージン、ジョニーウォーカー赤ラベル、スミノフウォッカ赤ラベル)
ビール(ハイネケン)
コニャック(カミュVSOPエレガンス)
ソフトドリンク(ペプシ、ダイエットペプシ、セブンアップ、セブンアップフリー、ミリンダ、ジンジャーエール、ソーダ水、トニーウォーター、各種ジュース、水)
紅茶・コーヒー

美味しい機内食というのは、だいたい次の要素が満たされていたりします。

  • 食事が乾燥していない。しっとりとしている。
  • 味付けが極端ではない。高度の高いところは塩味を強くする傾向にあるが、これが極端にしょっぱいところが少なくない。
  • デザートが甘ったるくない。とりあえずデザート置きましたみたいなところが世の中多い。

ここらへんカタール航空も、ターキッシュも個人的には上手いなぁと感じます。

さて、今回食した機内食は以下の通り。

東京→ドーハ

牛肉煮込みとマッシュポテト
マッシュルームのフリッタータ、鶏胸肉のハーブ風味

ドーハ→サンパウロ

野菜のティッキとマクハーニ(何かよくわからないけど美味しかった)
スクランブルエッグとチキンソーセージ

座席変更はカウンターで。オンラインチェックインよりもワガママを聞いてくれた。サービスの質も高い。

航空会社のソフトサービスにあまり気がつくことは多くありません。どこの航空会社も同じような挨拶、対応だったりして、たまに横暴なキャビンアテンダントがいた時だけムカッとするくらい。

そのためカタール航空だからといってそこらへんのサービスに注意が向くとは思っていなかったのですが、いくつかこれはいいサービスだなぁと思うことがありました。

チェックインカウンターの対応が優しい

空港のチェックインカウンターに並ぶのがかなりストレスで、最近はもっぱら事前のオンラインチェックインを利用しています。

今回もこれを利用していたのですが、選択可能な座席が少なく全部窓側か両方を人に挟まれた席ばかり。トイレも行きやすい通路側が好きなのですが、全く無い。

仕方なく窓側席で事前チェックインを済ませたものの、当日空港でカウンターのスタッフに他に席は無いか、できればトイレに行きやすいところが良いと伝えたところ、なんと緊急避難口の近くの最高の席を紹介してくれました。


こういう対応は当たり前のようで、航空会社によっては事前チェックイン済んでいる、とか面倒臭がってやってくれない場合もあると思います。

どうせ変えてくれないかもな、と期待値が低かった分、この座席に座れたことでカタール航空への評価がぐんと上がりました。

ヘビーユーザーはエコノミーでもプチ特別扱い

自分自身は初めてのカタール航空でしたが、隣に座っていた中年夫婦はヘビーユーザーのようで、事あるごとにキャビンアテンダントに気を配ってもらっていました。

まずは飛行機への搭乗後すぐに個別の挨拶。いつも利用してくださって有難うから始まり、和気あいあいと雑談をしながら、食事の時は最初にヒアリングを受けて配膳をされる、記念写真を撮影しましょうか、と向こうから声がけがある、などなど。

一つ一つは特別なことではありませんが、こうした細かい気遣いを受けている様子を見ていると、自分もまたカタール航空を贔屓にしてみようかなと思ってみたりなかったり。

中東系航空会社だけどワンワールド加盟でJALマイルが貯まる

カタール航空はワンワールドに加盟しており、日本だとJALと同じアライアンスに所属しています。そのため、JAL系のマイレージカードを持っている方は、カタール航空の利用でもマイレージが貯まります。

同じく世界のハブ空港として長距離フライトの中心にいるエミレーツ航空は独自のマイレージシステムしか持っておらず、少し使いにくいこともあり、同じくらいの料金であればカタール航空の方が利便性が高いという方も多いと思います。

なお、積算率は以下の通り。

運賃ファーストクラス
運賃
ビジネスクラス
運賃
エコノミークラス
普通運賃
エコノミークラス
特別運賃1
エコノミークラス
特別運賃2
積算率150%125%100%50%30%
対象予約クラスF, P, AJ, C, D, I, RY, B, HK, ML, V, S, N, Q, G

最低価格保証の航空予約サイト「サプライス」でもクーポン利用が可能

カタール航空は、世界中の各都市をつなぎ、短中距離フライトの組み合わせで長距離路線を安価に提供するというスキームを持っています。

このため、日本からブラジル以外にも、ヨーロッパやアフリカへ行く場合にも日系の航空会社よりもだいぶ安く利用できることが多く、万人におすすめできる航空会社です。

予約する場合には、カタール航空のサイトからの予約も良いですが、このサイトでは航空系予約サイト「サプライス」をおすすめしてます。

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▼これまでの他の航空会社のレビューは以下をどうぞ。

ご質問はこちら Comment/Question

  1. jill より:

    t楽しく読ませて頂いています。

    飛行機の壁につける赤ちゃん用のカゴは、
    bassinet /bæ̀sənét
    と言われています。
    1978年にJAL SF便で生後7か月の娘を連れて行くときに用意してもらいました。差し込み用の穴が壁に2つ空いていると思います。

    • SHOHEL より:

      jillさんコメント有難うございます!

      自身が子供いないため、普段あまり見かける機会がなかったのですが、そんなに前から存在していたのですね!とても便利ですね。ありがとうございます!

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