11月に一旦ブラジルから日本へと戻ることとなり、サプライス(Surprice)で安い航空券を探していたところ、トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)が往復80,000円弱という驚きの料金で売り出されていました。
周りの人へ日本へ一時帰国すると伝えると、どこ経由の航空会社で聞かれるのが一般的ですが、「トルコ航空です」と答える度に皆さん「最近評判良いよね」との反応。
特に「食事はかなり良いらしいよ」と聞いており、トルコ航空に乗れることを非常に楽しみにしていました。
かれこれ28時間の空の旅だったわけですが、実際に搭乗してみた結果としては、こんなに安くてどうしてここまでのサービス提供ができるんだ!と叫びたくなるほどに良かったのです。
最低価格保証が嬉しいサプライス
オンラインの旅行代理店は数多くあるものの、最近やけに多用しているサービスがHIS系列のサプライスというサイト。
インターネットで航空券を購入するのが当たり前になった今日において、オンラインの旅行代理店は星の数ほど多くあります。そのほとんどが「低価格」を謳う新興の旅行代理店で、航空券の価格比較サイトでは、名も知らない代理店や販売サイトが乱立しています。
一方で、『てるみくらぶ』が破産したように、その中から「安心して」利用できるサイトを選ぶのが難しいのが現状です。
こうした状況の中で、サプライスは大手旅行代理店が運営する最低価格を保証するとても心強いサイトとして、今回の旅行でも非常にお得な航空券の購入をすることができました。
参考 サプライスをオススメする3つの理由。低価格と安心を備えた航空券検索サイト。
スターアライアンス提携。トルコ航空ならANA(全日空)のマイルが貯まる!
トルコ航空はスターアライアンスグループに属しており、日本の航空会社ではANAと同じグループになります。そのためエコノミークラス、ビジネスクラスともにANAのカード等でマイルを貯めることができます。
マイルの運賃別積算率は以下の通りとなっています。
ビジネスクラス
タイプ | 予約クラス | 区間基本マイレージに対する積算率 |
---|---|---|
普通運賃 | C, D, Z, K | 125% |
割引運賃 | J | 100% |
エコノミークラス
タイプ | 予約クラス | 区間基本マイレージに対する積算率 |
---|---|---|
普通運賃 | Y, B | 100% |
M, A, H | 70% | |
キャリアペックス運賃 | S, O, E | 70% |
割引運賃, 包括旅行運賃 | Q, T, L, V | 50% |
トルコ航空の機内食、映画、機内設備など【エコノミークラス】
「安かろう、悪かろう」も覚悟していたトルコ航空。
しかし、実際に利用してみるとこの素晴らしさ!ざーっとですが、気になる項目別にレビューしてみたいと思います。ちなみに今回搭乗したのはエコノミークラスになります。
オンラインチェックイン
トルコ航空も最近の航空会社の潮流にもれず、オンラインチェックインサービスの利用が可能となっています。もちろんエコノミークラスもこの対象です。
空港に到着してから長蛇の列に並ぶのは避けたいものでしょう。事前にオンラインチェックインしておけば、不必要に早く空港に向かう必要もありませんし、空港到着後もストレスなく待合室に向かうことができます。
こうしたサービスはトルコ航空に限ったものではありませんが、大変に嬉しいものですね。
なお、海外の空港の一部ではオンラインチェックインが利用できないので、海外発着便の際には以下のリンクから利用の可否を確認しておきましょう。
機内食
さて、飛行機に搭乗してからまずド肝を抜けれたのが、定評がある機内食。期待していましたが、期待していた以上のレベルでした。これは本当にすごい。
今回頂いたのは以下のメニュー。
サンパウロ→イスタンブール
▼スクランブルエッグ(その他)
▼トマトソースのペンネ
イスタンブール→東京
▼チキンラップロール
▼チキンとライス(名前が思い出せない。。。)
感想を一言で言うならば「レンチン感が全くない!ジューシー!」です。2言ですが。
機内食を食べていていつも思うのが、すごいパサパサしているということです。ライスはパラパラしていて、お肉も少し固いなぁと思うこともしばしば。
これがトルコ航空の機内食となると「え、レストランで食べてるの」「旨い!うますぎる!もっと食べたい!」となるレベルでした。理由ははっきりと分かりませんが、味も然ることながら、全体的にしっとり、ジューシーな感触の食事なのです。
さらに、すべての食事でパンがおまけでついてくるのですが、多分これ機内で焼いているか、温めています。パリパリの温かいパンはお肉などとも合いますし、バターを塗っても非常に美味しく頂けます。
これが評判となる機内食か。。。と頭が下がる思いでした。さらにデザートも甘ったるさがなくて、食事でお腹が膨らんでいても、胃が受け付けてくれるものでした。
▼参考:サンパウロ→イスタンブール機内食メニュー
映画・ドラマ(エンタメ)
映画・ドラマは日本語対応のものだけで約100コンテンツありました。洋画が中心で、ほとんどが吹き替えです。
ちょっと残念だったのは最新の作品が少ないように思ったことでしたが、それでも日本語で楽しめる映画がこれだけ揃っている航空会社ってそうはないんじゃないでしょうか。
ブラジル→イスタンブールとイスタンブール→東京で少しコンテンツの内容は異なっていましたが、ほとんど同じです。100作品もあれば自分の好みに合わせて好きな作品を厳選しても、機内に滞在する24時間は十分に時間をつぶすことができます。
ちなみにちょっと話は変わりますが、飛行機に乗ると定番の離陸前に流れる安全に関するビデオ、ターキッシュは興味を惹こうとかなり工夫していてワクワクします。
【追記】最近ではレゴ版もあるようです!まだ見ていませんが、これは是非見たい!
機内設備
座席(シート)
シートは一般的な飛行機と同じものだと思います。ただし、サンパウロからイスタンブールまでと、イスタンブールから東京まででピッチにいくらかの違いがありました。
サンパウロ発の飛行機はBOEING 777-300ERで、これは身長180cmの僕でも十分な広さ、足を伸ばして前のシートの下におけるくらいの余裕がありました。
一方で、イスタンブール発のAIRBUS INDUSTRIE A333は少し狭かったです。そもそも機体も少し小さめで、窓際の座席は2列のみでした。こちらは通常の姿勢では足を伸ばすことはできず、腰を落としてようやくといったところです。
とはいえ、女性にとっては十分だと思いますし、LCCなんかに比べたら十分じゃないかと思います。
USBハブ
いまやUSBコンセントのない飛行機は無いんじゃないかと思いますが、一応。端子は一つで、スマホの充電ケーブルを用意しておけば機内で充電可能です。
複数の端末を持っていく予定の方はUSBハブを別途用意しましょう。
イヤホン
こちらは通常のイヤホンジャックが利用できます。
サンパウロ発の機体は2本差し見込み口のあるタイプでしたが、変換プラグを配布してくれるので、それを利用すれば手持ちのイヤホンも利用できます。
もちろんトルコ航空からもイヤホンの提供があるのでそれを利用することもできます。
ちなみにエンジン音が煩わしい機内では、カナル型のイヤホンを用意しておくことをお勧めします。耳の中に入れるタイプの方が快適に音楽や映画を楽しむことができます。
WiFi
今回両方の機体にWiFiサービスの提供がありました。
トルコ航空は、ビジネスクラスであれば無料、エコノミークラスの場合は24時間で約15ユーロだったように記憶しています。
実際に利用することはなかったのですが、周りの人たちはSNSアプリや仕事に利用しているようでした。パッと見ている限り、滅茶苦茶遅いということはなさそうでした。
トイレ
番外編ですが、トルコ航空で最も印象に残ったものの一つがトイレの広さと綺麗さです。
たいていの場合トイレはオマケみたいなもので、狭い部屋に必要最低限の設備がポツンと置いてあるものです。
しかしながらトルコ航空のトイレは日本のレストランのそれと比べても悪くありません。きちんと清掃が行き届いていて、いくらかリラックスできるような空間です。
安全性
今年はイスタンブールの空港にて大規模なテロがあったため、色々と不安な方も多いと思います。今後またテロが起きるかどうかは神のみぞ知るといったところだと思いますが、空港や飛行機内の雰囲気が悪かったかと聞かれれば、そんなことは全くありませんでした。
1点気になったのは、イスタンブールに到着して、デッキから降りたところで私服警官が抜き打ちで搭乗客に身分確認を行っていたといったところです。これが平時から行われているのか不明ですが、ランダムに選んだ(もしくは怪しそうな)乗客数名に声をかけていました。
保安検査はサンパウロにて結構厳しくされた程度で、イスタンブールでは中身の確認をされることもなかったです。
トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)は日本人からの評判がすこぶる良い
今回の感想は決して私個人のみだけのものではありません。
数ある国際調査会社の一つ、Skytraxが発表している「The world’s Best Airlines announced at the 2016 World Airline Awards」では多くの競合がひしめく中、トルコ航空は堂々の7位に入っている他、エイビーロードが発表している「日本人が選ぶ、満足度の高い航空会社」では近年ずっとトップ10に食い込んできています。
以前から機内食への定評が高かったようですが、さらにエンタメ要素の充実によりランキングを上げてきていることが、全体的な高評価につながっています。
事前に高い評判を聞いていたために、かなり期待していたものの、その期待を軽々と超えてくるトルコ航空に感動しっぱなしでした。
この低料金で高サービスを提供できるトルコ航空はどうやってやりくりしているのだろうか
なんたってブラジルと日本の往復がたったの78,000円ですよ。下手にハワイ行ったり、欧州行くより安いかもしれません。
往路で利用したエチオピア航空のように安い航空会社はいくつかあるものの、たいていの場合サービス内容は最低限の低品質です。

それに比べてトルコ航空のコスパの良さといったら群を抜いていると思います。本当にどこの費用を削ってこのサービスレベルを保持しているのか全く分かりません。
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