ブラジルの自然がここまで美しいとは思ってもいませんでした。
ボニートに来るまではブラジルの自然といえばアマゾンで、鬱蒼と茂ったジャングルやどちらかというと茶色い川を想像していました。
しかしボニートに来て、あまりの自然の美しさに感動しました。もはや綺麗とかそういう次元ではなくて、水と空気の違いが分からないくらいに純度の高い水が川を流れ、その中をシュノーケリングをしながら下っていった日の高揚は忘れられません。
それもそのはずで、ボニートは当初訪問予定には無かった町だったため、その偶然出会えた自然への感動は人一倍強かったように思います。
サンパウロからイグアスの滝に行き、さて次はどこへ行こうかなとホステルのルームメイトにオススメの観光地を聞いたら「ボニートがいいよ!」との返答で、じゃあ行ってみようかなと行ってみたところがボニート(Bonito:ポルトガル語で「美しい」の意)だったのです。
パンタナールの中心地ボニートとは
南パンタナールの中心地ボニートの魅力は、「ブラジルの中のカリブ海」とも呼ばれ、信じられないほど透明な川で有名な都市です。
「透き通った水」というと、沖縄のようなマリンブルーの海を想像しますが、ブラジルとボリビア、パラグアイとの国境沿いにある湿原地帯パンタナール地方には、とてもとても美しい淡水の川が流れています。
ボニートはこのパンタナール地方の中心都市であり、多くの観光客が美しい自然を求めて世界中から集まっているのです。
ブラジルの大自然といえばアマゾンをイメージしますが、アマゾンのジャングルのような荘厳な自然に比べて、湿原地帯にあるボニートはゆったりとした静かな自然を楽しめます。
これがボニートの自然だ!川なのに心が洗われる超透明度の水!
ボニートで最も有名なツアーの一つと言っても良いのが、川下りです。
町の中心地から車で1時間ほど走ったところにあるプラタ川という川がありまして、ここをシュノーケリングで下って行くのです。
ツアーを始める前にきちんとシュノーケリングの基礎について英語で講習をしてくれます。そしていよいよ川を下っていきます。正確な時間は忘れてしまいましたが、1時間以上は川の中をゆっくりと進んでいったように思います。
そして驚くべきがこの高い透明度を誇る水。川の水でこの美しさは奇跡です!


画像が加工されているのではないかと思うほどの透明度です。
海であればこうした美しさを楽しめます。しかし、川でここまでの透明度を誇るのは非常に珍しいのではないでしょうか。
コンディションが悪くなければ50m先までまるで地上にいるように見渡せます。
こうしたことからボニートは天然水族館と呼ばれています。ブラジルに来た際には必ず立ち寄って欲しい町の一つです。
ダイビングも、洞窟も、ボート下りも!最強のエコツーリズム
川の美しさもすごいのですが、観光客を楽しませるためのアトラクションが本当に豊富です。
ホステルの窓口でもエコツアーのメニューが豊富に用意されていて、普段から自然に慣れ親しんでいる人も、沖縄ぐらいしか知らないという人にも大満足できるオプションがたくさんあります。
観光の超定番・青の洞窟

急勾配の洞窟を降りいてくとあるのが「青の洞窟」。
外から差し込む太陽光が水面に反射して浮かぶ青い色はとても濃く、美しさに見とれます。
野性味あふれるスタンディングボート

ボートによる川下りなのですが、専用のシートはありません。
飽くまでボートの端にしがみついて、写真のような傾斜をボートで下っていくというスリル満点のアトラクション。
川の中でスキューバダイビング

川の中なのですが、洞窟の奥がとても深く、川の中でのスキューバダイビングという珍しい体験ができます。
陸の上では4WDに乗って疾走!

見ているだけでワクワクします!日本では中々楽しめない4WDの車体で自然の中を走り抜けて下さい!
中心市街地には飲食店やお土産屋がたくさん

昼はおもいっきり自然の中ではしゃいだ夜は美味しい食事、お酒が楽しめます。
ボニートは小さい中心市街地を拠点として様々なツアーに出かける形式となっており、通常宿泊する町にはコンパクトに様々なお店が並んでいます。
特にオススメなのが、Taboaというレストラン。夜はミュージシャンの伝統的な音楽からボサノバ、ポップまで様々な演奏を聞きながら、美味しい食事とお酒を楽しめます。
ボニートへのアクセス方法
ボニートはブラジルの中西部パラグアイとの国境近くにあります。
サンパウロやリオデジャネイロからは直接行くというよりは途中の町などを楽しみながら行った方がいいと思います。
なお、長距離バスの利用は以下の記事をご参照下さい。
飛行機の場合
飛行機で行く場合は、カンポ・グランジ(Campo Grande)の空港へ行って、そこからバスで5-6時間かけてボニートへ向かいます。急がない場合はカンポ・グランジで観光してから行ってもいいと思います。
また、バスについては長距離バスの路線もありますが、宿が手配してくれるところもあります。必ず宿泊予定先に事前に確認しておきましょう。
カンポ・グランジまで
サンパウロから約2時間、リオデジャネイロから3時間半~4時間になります。
最近のレートで往復で400レアルくらいから便があるようです。
カンポ・グランジ→ボニート(長距離バス)
バスの場合
バスターミナルでチケットを購入できます。バスターミナルには多くのバス会社が窓口を設けていますので、サイト等で先に確認してから行くのがいいでしょう。
リオデジャネイロから
リオデジャネイロから行く場合にはカンポ・グランジ経由になります。
リオデジャネイロ→カンポ・グランジ
カンポ・グランジ→ボニート
サンパウロから
サンパウロからボニートへ行くためには、まずカンポ・グランジへ行き、そこからボニートに向かいます。
カンポ・グランジまで16時間、カンポ・グランジからボニートまでが6時間程度で、一気に行くとちょっと辛い旅程となります。
一旦カンポ・グランジに滞在するか、イグアスの滝に滞在する予定があるのであれば、イグアスの滝を楽しんでから行くのがいいでしょう。
サンパウロ→カンポ・グランジ
カンポ・グランジ→ボニート
フォス・ド・イグアス(イグアスの滝)から
僕はこの路線で行きました。Cascavel(カスカベル)とDourados(ドウラドス)という場所でバスを乗り継いで向かうことになります。カスカベルまで3時間、そこからドウラドスまで10時間、さらにボニートまで6時間の旅になります。(カンポ・グランジ経由もありますが、遠回りになります)
フォス・ド・イグアス→カスカベル
カスカベル→ドウラドス
ドウラドス→ボニート
カンポ・グランジから
上述した通りです。宿泊予定先が出しているバスに乗るか、以下のバス会社を利用します。およそ5-6時間になります。
宿泊施設
ボニートはとても小さい町ですが、ホステルから高級ホテルまで幅広くそろっています。
僕はBonitoHostelというホステルに滞在しましたので、一泊3,000円くらい(当時)でした。海外のホテルなので、基本的にはExpediaやBooking.comでの予約になります。
市街地は非常に狭いため、基本的には場所ではなく、好みに合わせてホテルを選択されると良いと思います。以下がホテルマップです。
Booking.com目的に合わせた宿を見つけて、是非ボニートで一生の思い出を作れるといいですね!
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