旅行者必見ブラジル観光エリア13選。リオやサンパウロだけではない地域別の特色や代表的な観光地をまとめたよ。

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ブラジルの観光地といえば、サンパウロやリオデジャネイロでしょうか。

イグアスの滝も定番ですね。

しかしブラジルは日本の国土の20倍以上。日本でさえ、北海道、東北、関西、四国、九州、そして沖縄とこれだけの地域ごとの特色があるのに、ブラジルに多様性がないわけがありません。

一方で、ブラジルに関する日本語のガイドブックはあるものの、正直全体感が今ひとつ分かりづらい印象です。上述した3大定番観光地以外は扱いが少なく、魅力がとても伝わりづらい。

というわけで、広い広いブラジルの観光エリアをざくっと13に分けて、それぞれの特徴と主な観光を全部まるっとまとめてみました。

ブラジルへお寄りの際は是非できる限り多くの地域を訪問して、ブラジルの深さを体感してみてください!

  

ブラジルには27州。長期旅行ならまず全体像を知ろう。

日本には47都道府県、アメリカには51州あることは知っていても、たった一回訪れるブラジルの州の数をご存知の方は少ないでしょう。

ブラジルには27の州・行政区があります。国土面積が20倍なのに行政区は半分程度ということで、一つ一つが巨大です。

【ブラジル州別経済データ】人口から所得水準まで州別データをサマってみた
ブラジルは世界でも有数の巨大国家の一つ。 国土面積は世界5位の850万k㎡で日本の23倍、人口もほぼ倍となる2億人超になります。 国が広ければ、それだけ文化や社会背景が異なるもので、ブラジルも複数の国が混在していると思えるほどに、州により状...

さらにいくつかの州をまとめて

  • ノルチ(Norte:北)
  • ノルデスチ(Nordeste:北東)
  • セントロ オエスチ(Centro Oeste:中西)
  • スデスチ(Sudeste:南東)
  • スー(Sul:南)

の5地域に分けられています。日本で言うところの東北地方とか九州地方とか、それと同じような区分です。

非常にざっくりいうと

  • 北部はアマゾン
  • 北東部は海と海鮮
  • 中西部は自然豊かな湿地帯
  • 南東部はビジネスと芸術
  • 南部は滝

です!

さて、そんなブラジルをこれから旅行される方のために、旅の目的にあった観光地に行けるよう、ブラジルを13のエリアに区分してみました。是非ご活用ください!

リオデジャネイロ Rio de Janeiro

主な楽しみ方

景色・ビーチ・芸術・夜のお出かけ・歴史・アウトドア

特色

ブラジルの旧都。バロック時代から残る歴史から現代芸術、サンバまで多くの人がイメージするブラジルを楽しめる。いわく大阪。

また市内のビーチの他にも、長距離バスを利用して少し足を伸ばせばとても静かなリゾートビーチを楽しめる。

主な観光地

リオデジャネイロ市内(Rio de Janeiro)、ブジウス(Buzios)、パラティ(Paraty)、イーリャ・グランジ(Ilha Grande)

 

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サンパウロ Sao Paulo

主な楽しみ方

食べ物・お酒・景色

特色

ブラジル最大の経済都市。都会での美味しい食事やお酒を楽しむ他、洋服などのショッピングがおすすめ。丸の内や青山のような楽しみ方。

また世界最大の日系移民コミュニティを持っており、海外に残る日本文化を楽しめるのも面白い。

市外へ出ると静かな海を楽しむこともできる。

主な観光地

サンパウロ市内(Sao Paulo)、サントス(Santos)、ウバトゥバ(Ubatuba)、イーリャ・ベラ(Ilha Bela)

 

 

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ミナスジェライス Minas Gerais

主な楽しみ方

歴史・食べ物・アウトドア

特色

古くは炭鉱や金山によって繁栄したミナス。郊外のオウロ・プレットを中心に豪華絢爛なバロック時代の教会建築といった表と奴隷に支えられた裏の歴史背景を学ぶことができます。

現在でも鉄鋼が主要産業の一つで、広大な自然が残り、キャンプを楽しむことも。

しかし、ミナスの一番の楽しみは「食事」と「カシャッサ」。ブラジル2大郷土料理の一つミナス料理と国内最大の酒処で作られるカシャッサは最高の一言です。

主な観光地

ベロオリゾンテ、オーロ・プレット、サン・ジョアオ・デル・ヘイ、ダイアマンティナ、チラデンテス

 

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パラナ Parana

主な楽しみ方

景色・自然・建築物

特色

パラナの一大観光地といえばイグアスの滝。世界3大瀑布に数えられる観光地の周辺では自然探索が気軽にできるため、世界中から人々が集まります。

一方で、州の反対側に位置する州都クリチバは自然ではなく人間の知恵で人々を惹き付けています。

世界中の都市計画者たちが嫉妬する、効率的で計算されつくした、生活を豊かにする街並みは常に称賛を浴び続けています。

主な観光地

クリチバ、イグアス、イーリャ・ド・メウ、イタイプ・ダム

 

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サンタカタリーナ Santa Catarina

主な楽しみ方

ビーチ・文化・クラフトビール

特色

サンタカタリーナは海とビール。

560kmに及ぶ海岸には、目的別に多様なビーチが多く存在しています。美しい砂浜ならサンタカナリーナ島の南側、クラブなどナイトライフを楽しむなら北部、サーフィンを楽しむならGuarda do Embauなど。

さらに内地では、ドイツ系移民がコミュニティを形成しており、クラフトビールの醸造が盛ん。ブラジル最大のオクトーバーフェスもここで行われます。

主な観光地

サンタカナリーナ島(Ilha de Santa Catarina)、フロリアーノポリス(Florianopolis)、ジョインビリ(Joinville)

ブラジリア/ゴイアス Brasilia/Goias

主な楽しみ方

建築物・景色・文化

特色

首都ブラジリアは1960年にリオデジャネイロから遷都、わずか20年後に世界遺産として登録された街。

その理由は、20世紀にゼロから作られた計画都市であること。上空から飛行機の形のように設計された未来都市にはオスカー・ニーマイヤーらが手がけた近未来的な建築が並びます。

このブラジリアを内包するゴイアス州は、観光地としてあまり栄えていない一方で、自然や歴史遺産がそのままに保全されている州でもあります。

主な観光地

ブラジリア(Brasilia)、ゴイアニア(Goiania)、ゴイアス市街(Cidade de Goias)、ピレノポリス(Pirenopolis)、シャッパーダ・ドス・ヴェアデイロス国立公園(Parque Nacional da Chapada dos Veadeiros)

 

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リオ・グランデ・ド・スー Rio Grande do Sul

主な楽しみ方

景色・ワイン・文化

特色

ブラジル最南部にあるこのエリアは、ブラジル文化とは一線を画した文化を形成しており、放牧やカウボーイ文化を持ったイタリア系コミュニティが生活しています。

また彼らが醸造しているワインも特産品の一つ。ブラジル旅行の中で少し違う側面も見たいという方におすすめのエリアです。

主な観光地

ポルト・アレグレ(Porto Alegre)、セーハ・ガウシャ(SerraGaucha)、Bento Goncalvas(ベント・ゴンサルバス)、Pinto Bandeira(ピント・バンデイラ)、Grmado(グラマド)

マットグロッソ/マットグロッソ ド スー Mato Grosso/Mato Grosso do Sul

主な楽しみ方

川遊び・探検・野生動物・釣り

特色

マットグロッソ周辺はブラジル最大の湿地帯が広がり、他のエリアの自然とは異なる雄大な自然を感じることができます。

以前は環境保護関係者や探検家、一部の現地民しか立ち入らなかったエリアですが、現在は観光も発達しており、バードウォッチングやシュノーケリングなどのツアーが豊富に用意され、気軽に参加できるようになっています。

主な観光地

マット・グロッソ(Mato Grosso)、クイアバ(Cuiaba)、パンタナール(Pantanal)、カンポ・グランジ(Campo Grande)、コルンバ(Corumba)、ボニート(Bonito)

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バイーア Bahia

主な楽しみ方

ビーチ・海鮮・アウトドア・探検・文化

特色

バイーアは北東部に位置する州で、ブラジルの中でもアフリカ系の黒人文化を色濃く残したエリアです。

欧州によるカソリック文化とアフリカ大陸から流れ着いた黒人文化が、独立したまま共存しています。ドラミングやカポエラはその代表で、またカーニバルの趣向も南部とは大きく異なります。

またビーチの美しさと、その海から取れる海鮮でつくられる食事も非常に人気で、ブラジル人だけでなく海外の多くの旅行者がバイーア料理に魅了されています。

主な観光地

サルバドール(Salvador)、レンソイス(Lencois)、サント・アムロ(Santo Amro)、Morro de Sao Paulo(モホ・ジ・サンパウロ)、Valenca(バレンサ)

セルジペ/アラゴアス Sergipe/Alagoas

主な楽しみ方

ビーチ・景色・歴史・海鮮

特色

バイーアが一大観光地であったために、長らく観光客に見向きもされなかったこのエリアがここ数年で多くのブラジル人旅行者を獲得、大きく変化しています。

バイーアに比べて静かで綺麗な海岸が残されており、パラダイスのようなこのエリアには、旅行者の流入によりおしゃれなレストランや環境に配慮した現代的なゲストハウスが増えており、日本人には隠れおすすめスポットです。

また内地には入植者たちが築き上げてきた小さな街が多くあり、17世紀のヨーロッパをより身近に感じることができます。

主な観光地

マセイオ(Maceio)、セルジペ(Sergipe)、アラカジュ(Aracaju)、ペネド(Penedo)

ペルナンブコ/パライバ/リオグランデ・ド・ノルチ Pernambuco/Paraiba/Rio Grande do Norte

主な楽しみ方

ビーチ・フェスティバル・アウトドア

特色

16世紀には既にパウ・ブラジル(ブラジルの語源となった木)のフランス人貿易商が住み着いており、その後は奴隷によるサトウキビの一大生産地として栄え、貿易地として発展。

比較的小さな3つの州でなるこのエリアを1,000km以上の海岸線が走り、オリンダ、レシフェ、ジョアオ・ペッソア、ナタールといった有名観光地と小さな農村が点在、静かに過ごしたいという観光客にとって貴重な海岸エリアになっています。

レシフェは運河も多くブラジルのベニスとも呼ばれ、色鮮やかな植民地時代の建築物も見どころ。

主な観光地

ペルナンブコ(Pernambco)、レシフェ(Recife)、オリンダ(Olinda)、パライバ(Paraiba)、ナタール(Natal)、Joao Pessoa(ジョアオ・ペッソア)

セアラ/ピアウイ/マラニャオ Ceara/Piaui/Maranhao

主な楽しみ方

景色・アウトドア・農村

特色

ブラジル最北のビーチとして知られるエリアで、かつブラジルで最も美しい海岸とも称されています。

リゾートとしての開発が進んでおり高級ホテルや洗練されたバンガロー、バーなどが多数ある。ビーチでは夜まで様々なイベントが開催されており、ナイトライフには事欠かない。

また乾燥した地域であることもあり、レンソイス・マラニャンセス国立公園では広大で美しい砂丘も楽しむことができる。

主な観光地

セアラー(Ceara)、フォルタレーザ(Fortareza)、ピアウイ(Piaui)、マラニャオ(Maranhao)、サオ・ルイス(Sao Luis)、レンソイス・マラニャンセス(Lencois)

アマゾン Amazon

主な楽しみ方

野生動物・ジャングル・探検・文化

特色

多くの日本人がイメージするブラジルといえばアマゾンでしょう。

アマゾン川は世界第1位の流域面積を誇り、周辺の熱帯雨林に豊かな栄養を供給、多様な生態系を今日まで残してきました。

こうした自然観光のツアーが豊富で、ジャングルツアーやピラニア釣り体験ツアー、クルーズなど観光には事欠きません。

また主要産業のゴムで発展した市街地観光も十分に歯ごたえがあり、想像していたアマゾンとは異なる経済都市の一面も。

一方で、先住民族も一部に残っており、欧州の色に染まっていないインディオ文化までも楽しめることもこのアマゾン一帯への観光客の流入が続いているポイント。

主な観光地

パラー(Para)、ベレン(Belem)、イーリャ・ジ・マラジョー(Ilha de Marajo)、サンタレン(Santarem)、アマゾナス(Amazonas)、マナウス(Manaus)、ロンドニア(Rondonia)

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