先日フランスへ出張の機会があり、エールフランスに搭乗してきました。
個人的にはヨーロッパへ行ったのは10年以上ぶりでして、エールフランスの利用は初めて。航空会社にあまり高い興味を持つタイプの人間ではないのですが、以前トルコ航空でだいぶカルチャーショックを受けてしまいまして、初めて利用する航空会社に胸を踊らせていました。
エールフランスはパリでのテロで大幅に利用者数が落ちてしまい、テレビCMなどで回復を狙っていた印象が強かったのですが、はてさて実際に利用してみた結果はどうだったのか。
簡単なレビューを残しておきたいと思います。このまま色々な航空会社をレポートできたら面白そうですね。
往復約10万円!レガシーでもリーズナブルな航空券
今回の航空券はなんと往復で10万円でした。
最近は中東系の航空会社で非常に安いものもありますが、トランジットが必要なものが多いのがデメリットだったりします。
一方で、流石は本国の航空会社ということで、東京からパリまでの直行便路線が約10万円で購入できました。しかも、クーポン利用で3,000円がさらに値引きされ、ここでかなり満足していました。
機内サービスも重要ですが、やはり料金が低いことには代えがたいものですね。
日系のオンライン旅行代理店では珍しく最低価格保証をしていることもあり、最もオススメのサイトです。
機内で味噌汁!?不思議な機内の12時間をレポート
今回利用したのは東京は羽田空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港までの路線。
搭乗機はBoaing社のB77W。A380までいかないまでも、中々の清潔感と乗り心地です。
座席
エールフランスを利用して最初に驚いたのは座席に首部分。以下のように首を支えられるように両側が曲げられるような仕様になっていました。
長距離フライトでは睡眠中などに首が動いてしまうと落ちたか無いものでして、僕もいつもエア枕を利用していました。
この仕様により枕を持参していないお客さんでも首が疲れにくく、いくらか熟睡しやすくなっていると思いました。
とはいえ、やはり現実的には枕を持ち込む方がずっと密着感があります。両脇を支えてもらえるとはいえども、結局はスカスカだったりしますので、おまけの機能といった印象でした。
なお、座席のピッチは十分で身長180cmの僕でも十分に足を伸ばすことができる広さです。
アメニティ
コスト意識が高いのか。。。アメニティはだいぶ残念でした。
最初に渡されるのはタオルケットとイヤホンのみ。アイマスクや耳栓、歯ブラシといったアメニティグッズは標準では無し。
機内にて明るい時間があまりに長かったため、気になってアイマスクをお願いしたところ、結局は出してくれましたが、依頼しなければ提供されないという渋さ。
少ないキャビンアテンダントさんで対応されていたこともあり、出てくるまでに結構時間かかったりと少し残念な気持ちになってしまいました。
トイレ
個人的にトイレにそこまでの拘りはないのですが、トルコ航空のトイレがあまりに綺麗で、洒落ていたため、ついチェックポイントに入ってしまいました。
エールフランスのトイレは超標準的でした。まぁエールフランスが悪いということではなく、トルコ航空のとトイレが綺麗すぎたという話ですので、これは仕方ないですね。
機内食
やはり飛行機に乗った時にドキドキと期待してしまうのが機内食でしょう。
エールフランスでは、フランスまでの片道(夜間出発)で2回の機内食が提供されまして、味はまぁまぁ悪くないかなという感じです。新興の航空会社に比べるとチャレンジしている感じはないですが、普通に食べれるレベルです。
ちなみに最初の食事の提供が日本を出発してからすぐであったため、羽田空港でラーメン大盛を食べた身としては少しキツいものがありました。
23時発のフライトでも一応普通に晩御飯が提供されるんですね。。。
そんな中、食事中にポットを持ってカップを配るキャビンアテンダントさん。自席に来たので話を聞いてみるとなんと「味噌汁」を配っているではないですか!これには驚きました。年配の方や外国人には面白いサービスです。(残念ながらたいして美味しい味噌汁ではないですが)
その他、やはりフランスの航空会社というべきか、ワインなどのアルコールのバラエティは豊富でした。しっかりとメニューに記載されていて分かりやすく、この点はポイント高いですね。
映画・ドラマ(エンタメ)
12時間近い渡航で欠かせないのが映画ですね。
エールフランスのデジタル端末は非常に反応が良く、タブレット端末を触っているかのような快適さでした。
言語別で作品を探すことができて、日本語対応の映画やドラマは50本程度ありましたので、往復しても十分に時間を潰せます。
ただ。。。1点だけ文句を言いたいことがありました。それは「くそみたいな吹き替え作品があった」ということ。
通常声優さんが吹き替えした外販されているものがそのまま視聴できると思いますが、僕があたった映画では、明らかに棒読みの日本語をただ当てただけの作品がありました。表現が非常に難しいのですが、声優が吹き替えたのではなく、直訳した文章をただ読み上げているだけ。
こんな映画見たこと無いと思うほどに残念な映画でした。中途半端な吹き替えをするくらいなら、映画のリストから外して欲しいと思うレベルなので、皆さん注意して下さい。
エールフランスを利用して困った2つのこと
トランジット時に中継空港で荷物を受け取らないといけない
今回の旅はマルセイユまでのものでして、パリでトランジットがありました。通常同じ航空会社で乗り換える場合には、預けた荷物は最終到着空港で受け取るものです。
しかし、国際線から国内線への乗り継ぎにおいては、預け荷物を一度受け取らなければいけません。
というのも、日本からの到着はパリのシャルル・ド・ゴール空港ですが、パリからマルセイユへ向かう便は同じくパリのオルリー空港という空港から出るためです。
要は成田空港で到着して、羽田空港から国内別都市へ向かうのと同じで、同じ県内でも異なる空港を利用するため、その間の荷物は自分でやらなければならないのです。
大きな荷物を持っていった身としては、空港間の移動とそこに伴う負担は結構辛いものがありました。シャルル・ド・ゴールからオルリーまでバッゲージの移動もしてくれたら最高なんですが、まぁやらないですよね。。。
ちなみにこの現象はエアーフランスに限ったことではなく、どこの航空会社でも同様のようです。知らなかった。
早朝に着くとトランジットバスがない
もう一つは早朝にフランスに到着すると、移動手段が限られるという点。
今回羽田空港を日本時間23時くらいに出たわけですが、パリに到着したのが朝の4時くらい。シャルル・ド・ゴール空港からオルリー空港までの移動手段の一つに空港間のリムジンバス(21ユーロ)があるのですが、こちらは朝6時からの運行とのこと。
仕方なくタクシーで移動しようとしたものの、白タクのオジサンだらけでだいぶ面倒です。僕の場合には3人いたので、白タクのオジサンに片道70ユーロでお願いをしました。いくらかボラれているのかもしれませんが、仕方ないですね。
ちなみに以下のサイトから事前にリムジンバスチケットを購入することもできます。
総じて普通の航空機だけどフランス行きならリーズナブル!
まぁ普通に快適なエールフランスといった印象です。
トルコ航空があまりに楽しかったせいで、おそらく当面はどこ行っても普通だなぁと思うんだと思いますが、料金もそこまで高くないですし、十分なコスパを発揮してくれる航空会社だと思いました。
料金が大きく変わらないのであれば、JAL便も走っていますので、日本人にはもしかしたらJALの方が満足度が高くなるかもしれませんね。
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