日本では、空港や新幹線などでよくスーツケースを見かけます。
最近のものはかなり軽量化されており、デザインも豊富、そして値段もお手頃だからでしょうか。どこもかしこもスーツケースだらけです。
しかし、僕は初めての海外一人旅行からずっとバックパックを背負って旅をしています。そんな僕からすると何でみんなスーツケース(キャリーバック含む)を使っているのだろうと不思議に思うものです。
実際海外でホステルに宿泊すると欧米系の旅行者は男女問わずみんなバックパックを背負っています。小柄な女の子が60Lのバックパックを背負っていることもざらです。
世の中多数決ではありませんが、世界の多くの人々がバックパックを背負い続けているにはそれなりの合理的な理由があるのだと思うのです。
そんなわけで、僕なりにバックパッカーを利用するべき理由を5つご紹介したいと思います。
バックパックを選択するべき5つの理由
1.荷物の増減に簡単に対応できる
旅行中は何かと荷物が増えたり減ったりします。
日本からお土産や消耗品は荷物の現象要因になり、現地で調達した服や日本からのお土産は増加要因になります。
この時スーツケースだと2つの点で利便性に難があります。
一つ目は、スーツケースの中の荷物が安定しないということ。
最初満載していたスーツケースの中身が減った時、どうしてもケースの中に入れているものが移動中に動いてしまいます。旅の途中に購入したグラスや酒など壊れやすい物がある場合、これは結構不安になります。
一方でバックパックは荷物が減っても上部に空間ができるだけなので、荷物が隙間なく詰まり、非常に安定します。上部にできた空間は紐を縛ることでコンパクトに収まりますから、空港でバックパックを預け入れたとしても安心して渡せます。
もう一つの理由は、荷物のサイズの寛容度が高いということ。
スーツケースって外面が固いというのでしょうか、伸縮性がないのです。当たり前ですが、これは荷物のサイズ・量に対しても柔軟性がないことを意味します。
例えば、誰しもお土産の量を選ぶ時にスーツケースの容量と相談しながら選ぶことがあると思います。スーツケースは詰め込むにも限界があり、外側には膨らむ余裕がありません。
一方でバックパックは布製であるが故にかなり膨らんでくれるだけでなく、上部についてもかなり余裕があります。このお陰であまり考えずに大量にお土産を購入できます。
その他、寒暖の差が激しい地域へ行く際に厚着と薄着両方を持っていけるというメリットにもつながります。
2.大量の荷物を背負っても疲れにくい
バックパックは縦に長いために、背負っている姿を見て「なんだか重そうだなぁ」と思っている方もいらっしゃると思います。
しかし通常街なかで販売されているバックパックは登山用のものです。あの緩急の激しい勾配を食事や着替え、テントなど数十Kgの荷物を数時間かけて運ぶことができるように設計されているわけです。
そのため平地であれば筋力の負担はほとんどありません。
秘密は腰ベルト、通称ヒップベルト。上半身ではなく、腰でバック全体を支えているため背中や肩への負担がかなり軽減されます。
3.階段も坂道も段差も楽勝。移動がかなりスムーズ。
個人的にはバックパックの利用を続けている最も大きな要素です。
旅行中はとにかく移動が多いです。国内の空港までの移動、目的地で空港からホテル、またさらに別の目的地へ電車、バス、飛行機を利用して移動。
そしてその間は必ずしも平坦な道のりではありません。段差もあれば、坂道もあれば、小石やらゴミやら障害物も少なくありません。スーツケースを利用している人の様子を見ていると、しばしばこうした障害につまずいています。
また、重いスーツケースを抱えて階段を登っている人もいます。スーツケースやキャリーケースは基本的に転がすように設計されているので、持ち上げたり、抱えるのは非常に大変なだけでなく、転落のリスクもあり危険です。
4.必要な小物を簡単に取り出せる
移動中にちょっと取り出したいものってありませんか。
タオルや歯ブラシ、着替えなど急に必要になることも多々あります。よく空港でスーツケースを全開にして中の荷物を探している方がいらっしゃいますが、中身が全て見えてしまって恥ずかしいものです。
この点バックパックにはサイドチャックやサイドポケットがあります。頻繁に取り出すものについてはサイドポケットに入れておけばすぐに取り出せます。もちろん探し物がある場合もサイドチャックを利用すれば奥に入った荷物を最低限の露出で確認できます。
5.何よりもキャリーケースよりずっと安くて高品質
最近はキャリーケースが主流になっているせいか、値段も強気なものが多いように感じます。デザインにも創意工夫が為されており、それなりの品質のものを選ぶと4万円、5万円すぐします。
もちろん1万円代の廉価な商品も多くあるものの、正直ちゃっちいです。傷も付きやすく、キャリーケースのタイヤ(キャスター)もすぐに痛んで、壊れるものがあります。結局それなりのサイズで、相応の品質のものは財布へのダメージも大きいわけです。
他方、バックパックは十分な品質で安い。例えば僕が現在使っている50Lのバックパック。半年以上の旅でも耐えてきたこのバックパックは1万円代で5年ほど前に買ったものですが、今なお健在です。(サイドバックはオプションで購入)
キャリケースの1万円代はノンブランドの楽天通販みたいなものが多いですが、バックパックはモンベルという登山用品の代表的なメーカーのものになります。かなり粗い使い方をしていますが、布の破損もなく、チャックもバックルも購入当初と全く変わりありません。
また旅行時に避けることのできない天候不順にもレインカバーを持っていれば安心です。両手を空けた状態で自由に旅を楽しめるのです。
バックパックはコスパも抜群というわけです。
バックパックを購入する際は必ず背負ってみること
さて、この記事を見て「バックパックもいいかなぁ」と思った方は、まず実店舗へ行ってバックパックの試着をするようにしましょう。
インターネット上の評判も確かに役立ちますが、バックパック選びは身長や体型に左右されます。他人にとって使い心地の良いものが、あなたにとっても最高の商品であるかは別です。フィッティングをしっかりと行ってから購入することが重要です。
なお、店舗数も多く、お手頃な値段でバックパックを購入できるモンベルがオススメです。
また金銭的に余裕があって、もっと色々なブランドを見たいという方は石井スポーツに行ってみると良いと思います。お値段は比較的高めですが、一見の価値があります。
旅行者がバックパックを購入するというのは決して珍しいことではないので、遠慮なく店員さんに声をかけて一緒に選ぶことをお勧めします。また正しい装着方法は疲労の軽減にもつながりますので、着用方法についてもきちんと指導を受けましょう。
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