最近ポルトガル語のレッスンに通い始めました。
知人の紹介で契約をしたポルトガル語教師は日本語が話せないため、英語でポルトガル語を学ぶというかなりチャレンジングな経験をしています。授業中はとにかく英語のリスニングで必死であるため、授業中のコミュニケーションだけですべての単語を覚えるというのは難しいものです。
そういうわけで、授業で出現した言葉だけでオリジナルの単語帳を作成、繰り返し勉強したいなと思っていたのですが、ブラジルの文房具店はどこを見ても単語帳が売っていない。先生に画像を見せても単語帳の概念を知らない。なんてこった。
仕方ないのでアプリで代用しようと思ったのですが、これが思いの外良い物を見つけるのに時間がかかりましたが、紆余曲折の後にZuknow(iPhone iOS/Andoroid対応)という単語アプリに落ち着きました。
僕が単語帳に求めていたこと
単語帳アプリを探している中で、中々僕が求めていた条件が揃ったアプリがありませんでした。以下の要素は単語を効率よく学ぶ上で重要だと考えていたものの、そんな都合のいいアプリはないものでして。
単語は自分で追加できる
最初の条件は既成の単語帳ではなく、自分が日々学んだものを登録することのできるアプリでした。
現在、主に2つの教材を使っていて、一つは日本から持ってきたポルトガル語の教科書、もう一つは先生が用意してくれるペーパーです。
正直先生がくれるペーパーだけでも100%覚えようとすると簡単ではありません。そこに日本から持参した教科書を追加してたまに眺めているだけでヒーヒー言っています。
このように今手元にある情報だけでいっぱいなのに、既成の単語帳アプリでまた新たに知らない単語を覚えるというのは効率が悪くなります。当然、基礎単語はいつかは覚えないといけないわけですが、日々の生活の中で触れた単語をまずは覚えたいため、自分で単語帳を作成したいというのがまず最初の条件。
パソコンを使って単語帳の管理ができる
そして、単語帳はパソコンで作成、管理したいということが2つ目の条件。
スマートホンで単語を追加できるアプリもありましたが、打ち込みスピードが落ちますし、管理が面倒です。パソコンで、さらにはエクセルやCSVで単語管理したいというのが要望でした。
これが結構大きなハードルのようで、パソコンから追加できなアプリやできても管理がし易いとは言いがたいものも結構ありました。
出来る限り無料で使えるものがいい
もちろん良い物であればお金を出す心づもりはありました。
上の2つの条件を満たすアプリで最初に出てきたものがAnkiというアプリ。
シンプルで必要十分なZuknowの気に入った理由
最初Zuknowをズックナウという意味不明な読み方をしていましたが、正しくはズノウ(頭脳)です。名前の通り日本製のアプリでして、UIも日本人好みの雰囲気です。
パソコンからのインポートがめちゃくちゃ楽
これ本当に有り難いです。
Zuknowはエクセルで単語帳の一覧を作成します。画像にある通り、1列目を外国語、2列目を日本語といった形でエクセルを作成しておけば後はエクセルで一括してコピーして、PCサイトで貼り付けるだけです。
通常エクセルで作成したものをCSVに変換したり、少なくとも保存したファイルをネットワーク上にアップロードする必要があると思うのですが、Zuknowはエクセルの表をコピペして専用サイトに貼り付けるだけです。
もしかすると作業が変わらないと言われるかもしれませんが、心理的にこれほど楽なことはありません。
効率的に記憶させる仕組みがきちんとできている
最近の語学アプリによく見られる仕組みですが、単語を効率良く覚えるための仕組みがしっかりとできています。
制限時間モードがあったり、一定の正解回数を達成するまで繰り返し同じ単語が表示されます。間違いやすい単語を重点的に、しっかりと集中できるように制限時間を設けて勉強できます。
また単語帳の裏表をひっくり返すことも簡単にできます。つまり「英→日」で登録して、「日→英」の確認テストをモード切り替え一つで簡単に使うことができます。
単語登録の方法を工夫させれば学習の幅が広がる
このシンプルな機能を上手く利用すれば単語帳がさらに使いやすくなります。
まず登録する単語については、iPhoneのメモ機能でもEvernoteでも良いですが、外出中に見かけた単語をとりあえず残しておきます。
帰宅したらパソコン側でデータを同期して、エクセルに貼り付けます。これで一日の情報がデータとして残ります。
またエクセル側にも工夫が可能です。
例えば僕が現時点で作っているエクセルのイメージはこんな感じです。
カテゴリや学習軸を問わず、全ての単語を一覧で作成します。シートを分けて管理すると日々の追加や移動などが面倒であるため、1ページで管理することが基本。
一方で、分類列で難易度や学習進捗を定期的に更新、エクセルのフィルター機能で必要なデータだけを抽出。難易度が中のものだけで単語帳を作ったり、まだ覚えていないものだけ、”読み”はできるけど”書き”はまだのものなど。
これにより既存のデータファイルを利用して、必要なところだけ勉強するための新しい単語カードが作れます。
僕もまだ使い方の模索をしているところではありますが、エクセルの管理が容易であるということだけで、必要な部分だけ抜いてきて勉強することができるようになるものと思います。
非常に残念ですが、Zuknow公式ブログにて代替アプリの案内が出ています。Quizletという海外アプリですが、Zuknowが開発当初からモデルにしていたアプリだそうで、UIも非常に似ています。こちらをご利用されると良いと思います。近々こちらのレビューも書ければと思います。
Zuknow公式 バックアップ機能、及び、類似サービスへの移行について
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