皆さん、配車サービスの「Uber(ウーバー)」をご存知でしょうか? スマートフォンアプリを使って、簡単に車を呼べるサービスです。
日本でもタクシー配車などでサービスが提供されていますが、海外(特にアメリカやヨーロッパ、そしてブラジルなどの南米)では、私たちの移動手段を大きく変える存在となっています。実際に、Uberを使うか使わないかで、旅行中の移動費や利便性が劇的に変わることも珍しくありません。
私自身、以前は友人が呼んだUberに乗せてもらうことが多かったのですが、実際に自分で使ってみて、その手軽さと快適さに驚きました。海外旅行を計画している方は、ぜひ使い方を知っておくことをおすすめします。
Uberとは?:タクシーとは違う新しい移動の形
Uberは、「車に乗りたい人(乗客)」と「車を運転して乗せたい人(ドライバーパートナー)」をスマートフォンアプリ上でマッチングさせるプラットフォームです。
従来のタクシーとの大きな違いは、Uberのドライバーは必ずしもタクシー会社の専属ドライバーではなく、自家用車を使って空き時間に運転する一般の人々も多く含まれている点です(国や地域の法律によります)。これが、Uberが比較的低価格でサービスを提供できる理由の一つです。
「自家用車での送迎(白タク)」と聞くと、日本では安全性や法的な問題が気になるかもしれません。しかし、Uberのシステムでは、
- ドライバーは事前にUberに登録され、身元確認や車両情報のチェックが行われている。
- 乗車前にドライバーの名前、顔写真、車種、ナンバープレートがアプリで確認できる。
- 乗車ルートはGPSで記録される。
- 料金はアプリ上で事前に提示され、登録したクレジットカードや電子決済で自動的に支払われる。
といった特徴があり、従来の流しのタクシーで懸念された「料金の不透明さ」や「ドライバー情報の不明瞭さ」といった問題を解消しています。むしろ、誰が運転しているか、どの車に乗ったかが明確に記録されるため、場合によっては流しのタクシーよりも安全性が高いと考えることもできます。
豆知識:ブラジルでの呼び方
Uberは日本では「ウーバー」と呼ばれますが、ブラジルではポルトガル語風に「ウーベル」または「ウービー」のように発音されることが多いです。現地で話題にする際は覚えておくと良いでしょう!
Uberを使うべき3つの理由(特にブラジル旅行で)
1. 安い!料金の透明性も魅力
何と言っても最大のメリットはその料金の安さです。従来のタクシーと比較して、特に中長距離の移動では料金が大幅に安くなるケースが多く見られます。
これは、前述のドライバーの働き方や、需要に応じて価格を変動させるシステム(ダイナミックプライシング)、そして相乗りオプション(Uber Pool / Uber Juntos ※提供状況は地域による)などによるものです。
私が以前体験した例では、深夜に約25分乗車して約20レアル(当時のレートで約640円)、通常タクシーで120レアル(約3,840円)かかる空港までの道のりが、Uberでは約50レアル(約1,600円)でした。これは極端な例かもしれませんが、半額近くになることも十分にありえます。
さらに、Uberでは乗車前に料金の目安(または確定料金)がアプリに表示されるため、料金がいくらになるか分からない不安や、メーターをごまかされる心配がありません。
2. 安全・安心・確実な移動
前述の通り、ドライバー情報や車両情報が事前に分かり、乗車履歴も記録されるため、安全性が比較的高いと言えます。特に、治安に不安のある地域や夜間の移動では、素性のわからない流しのタクシーを拾うよりも安心感があります。
また、行き先はアプリで事前に入力するため、ドライバーに口頭で伝えたり、地図を見せたりする必要がありません。これにより、
- 言葉の壁による行き先間違いのリスクが減る。
- ドライバーが道を知らなくても、アプリのナビに従ってくれるため、目的地まで確実に着きやすい。
- 遠回りされて不当に高い料金を請求される心配がない。
といったメリットがあります。私がサンパウロで経験したように、目的地を知らないタクシードライバーに延々と走り回られて高額請求される…といったトラブルも避けられます。
3. 時には楽しい出会いも!?(相乗りオプション)
ブラジルのタクシードライバーは陽気でおしゃべり好きな人が多いですが、Uberのドライバーもフレンドリーな人が多く、簡単な会話を楽しむこともできます。
さらに、Uberには「相乗り(Uber Pool / Uber Juntos / UberX Shareなど、名称や提供状況は変動)」というオプションがあります。これは、同じ方向へ向かう他の乗客と車をシェアすることで、さらに料金を安くできるサービスです。
相乗りを利用すると、途中で他の乗客が乗ってくることがあります。車内が賑やかになり、思いがけず現地の人や他の旅行者と交流する機会が生まれるかもしれません。普段なかなか出会わない職業の人と話せたり、ローカルな情報を教えてもらえたり… Uberが単なる移動手段ではなく、ちょっとした「出会いの場」になる可能性も秘めています。(もちろん、静かに移動したい場合は相乗りでないオプションを選べます)
Uberの使い方:登録から配車、乗車まで
Uberの利用は非常に簡単です。まずはアプリをダウンロードしましょう。

Uber
登録方法
アプリをインストールしたら、アカウントを作成します。
- アプリを起動し、「開始」や「登録」ボタンをタップ。
- 電話番号を入力します。この番号宛てに認証コード(SMS)が送られてくるので、必ず海外でもSMSを受信できる状態の電話番号を使用してください。
重要:日本の携帯電話回線を休止・解約してしまうと、海外でSMSを受信できず、Uberに新規登録したり、再ログインしたりするのが難しくなる場合があります。可能な限り、日本を出発する前に、日本で使っている電話番号で登録を済ませておくことを強くお勧めします。また、帰国後も使えるように、その電話番号を維持する方法(番号保管や最安プラン維持など)を検討しましょう。
- SMSで届いた認証コードを入力します。
- メールアドレス、パスワードを設定します。
- 氏名を入力します。(本名で登録しましょう)
- 支払い方法(クレジットカード、デビットカード、PayPalなど)を登録します。これが完了しないと配車依頼ができません。
以前あった初回クーポンコードは現在提供されていないか、条件が変更されている可能性が高いです。最新情報はアプリ内でご確認ください。
- 利用規約等に同意すれば登録完了です。
※画像は過去のUIです。現在の画面とは異なる場合があります。
利用方法(配車の流れ)
タクシーを呼ぶ手順は以下の通りです。
- アプリを開き、乗車場所を確認・設定する。
GPSで現在地が表示されますが、必要に応じてピンを移動させて正確な乗車場所(ピックアップ場所)を指定します。建物名や目印を入力して設定することも可能です。Tip: 空港や大きな駅などでは、Uber専用の乗車エリアが指定されている場合があります。アプリの指示に従いましょう。また、一般のタクシー乗り場やバス停のすぐそばは避け、少し離れた安全な場所を指定するとドライバーが見つけやすく、トラブルも避けられます。
- 「行き先は?」をタップし、目的地を入力する。
目的地を住所や施設名で検索し、選択します。正確な住所を入力するのが確実です。
- 車種(サービスタイプ)と料金を確認し、選択する。
目的地を入力すると、利用可能な車種(例: UberX(スタンダード)、Comfort(少し広め)、Uber Pool/Share(相乗り)、Black(高級車)など)と、それぞれの料金目安(または確定料金)が表示されます。希望の車種を選択します。
※相乗りオプションは最も安いですが、他の乗客をピックアップするために少し時間がかかったり、ルートが変わったりします。 - 「(選択した車種名)を確定する」または「配車を依頼する」ボタンをタップする。
これで近くのドライバーとのマッチングが始まります。慣れれば1分もかからずに配車依頼が完了します。 - ドライバー情報を確認し、車を待つ。
ドライバーが見つかると、ドライバーの名前、顔写真、車種、ナンバープレート、車の現在地、到着予定時刻などがアプリに表示されます。この情報を頼りに、指定した乗車場所で車を待ちます。
- 車が到着したら、ナンバープレートや車種を確認して乗車する。
ドライバーによっては、乗客の名前を確認してくる場合もあります。簡単な挨拶(Olá! オラ!など)を交わしましょう。 - 目的地に到着したら、降車するだけ。
支払いはアプリに登録した方法で自動的に行われるため、車内での支払いは不要です(現金払いを選択した場合を除く)。降車後、アプリでドライバーの評価と、任意でチップを送ることができます。
相乗りオプションを選択した場合、途中で他の乗客を乗せるためにアプリがドライバーに指示を出すことがあります。少し遠回りになる可能性はありますが、料金は最初に提示されたものから変わりません(大幅なルート変更があった場合などを除く)。もし相乗り相手が乗ってきたら、軽く挨拶を交わすと良いでしょう。
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こんばんは。早速、こちらのサイト、お邪魔しております。今日、UBERのお話してましたので早速チェックしてみました。なるほど。今はブラジルもなかなか進んでるんですね。むこうへ行ったあかつきには、UBER乗ってみたいと思います。情報有難うございました!
昨日はありがとうございました!また引き続きよろしくお願いします!
こちらこそ〜 (^.^)/