ブラジルのように治安に心配のある国を初めて訪れると何かと心配なことが多いでしょう。
治安が悪い悪いと聞いてはいても、実際にどの程度治安が悪くて、何が起きているのか分からないものです。
実は最近サンパウロでは日本人が襲われる事件が多発しているのですが、こうした情報も日本のメディアではほとんど報道されないため、何も知らずに訪れた日本人を標的にして、同じような事件が繰り返されかねません。
そんな治安の悪い国を訪問する日本人旅行者が事前に登録しておくべきサービスがあります。
日本人関連の事件を随時教えてくれる『いつでもどこでも大使館』
『いつでもどこでも大使館』は各国の大使館・領事館が行っているメールサービスの名前です。それぞれの国で起きた事件や注意事項を登録したメールアドレス宛に送信してくれます。
例えばサンパウロの日本総領事館から送信されてきたメールに以下のようなものがあります。
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サンパウロ総領事館からのお知らせ（被害速報） 平成29年1月18日
以下の通り、邦人が被害者となる銃器使用強盗事件が発生しましたところ、ご注意ください。
１ 発生日時
１月１６日（月）１３時１０分頃
２ 発生場所
サンパウロ市リベルダージ区レストラン街
３ 事件概要
被害者がリベルダージの旅行代理店で現金を両替した後、徒歩で移動。上記地点において、賊１名から銃を突きつけられバッグを奪われた。賊は別の１名が運転するバイクに乗って逃走した。
４ 物的被害
バッグ、ＲＮＥ、眼鏡、カメラ、携帯電話、現金R$650等
５ 防犯対策
（１）常に警戒心を維持し，時折周囲に視線を向けるなど、警戒心を顕示する。
（２）荷物は最小限にし、手元から離さず、貴重品は極力持ち歩かない。
（３）多額の現金等貴重品を所持している時は、目的地までタクシー、車等を利用する。
（４）車両の乗降は可能な限り、警備員、鉄扉等、セキュリティのしっかりとした駐車場で行う。
（５）降車の際は、特に周囲を警戒し異変の察知に努める。
（６）車両尾行等に気付いた場合は、ショッピングモール等人通りの多いエリアや付近の警察署等でやり過ごす。
（７）万が一、強盗に遭遇した場合は絶対に抵抗せず、犯人の要求に従う。
以上
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リベルダージの両替所というのは非常に多くの日本人観光客が利用する場所だと思いますが、白昼に強盗に遭遇、かなりの金品を失っています。
このように日々事件が起きる度にメールで情報を流してくれるサービスが『いつでもどこでも大使館』なのです。
上記のメールを見ても分かるように主に以下の点が記載されており、市内を移動する際に注意をするヒントとなります。
- 発生日時
- 発生場所
- 事件概要
- 防犯対策
その他にもブラジルであれば感染病の流行状況なども情報がはいります。
皆さんが旅行する地域でなかったとしても、その国でどのようなリスクが起きているか知るためにも事前の情報収集は怠らないようにしましょう。
『いつでもどこでも大使館』の登録方法
『いつでもどこでも大使館』はかなり簡単に登録できます。一定量の情報を収集するためにも1ヶ月前くらいから登録しておくことをお勧めします。
１．訪問国・地域のサイトを探す
まず訪問する国の『いつでもどこでも大使館』のサイトへ行くのですが、何故か全ての国のリンクが一覧になっているページがありません。そのため「いつでもどこでも大使館 （国名）」でGoogle検索します。
なお、ブラジル各地域の登録リンクは以下になります。
２．登録する
さて、登録サイトを訪問すると以下のような画面が表示されます。
「利用者情報新規登録」をクリックします。
登録ページは非常に簡易で同意事項にチェックして、メールアドレスを入れるのみ。
登録ボタンを押すと以下のような画面表示され、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。届いたメールに記載されているリンクをクリックすることで登録が確定します。
メールは事件発生または感染病の流行などニュースがある度に届きますが、1日に複数本届くことはまずなく、週に3本程度でしょうか。不要なメールは全くありません。
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