初めて海外旅行をするという方にとって、いきなりホステルに宿泊するというのは少しハードルが高く感じることがあるかもしれません。
ホステルのルールや勝手を英語で説明されても理解できるか分からないかも、と不安に思うものです。これがブラジルともなるとぼんやりとした不安が止まらなかったりすると思います。
とはいえ、全てが整ったホテルに泊まるほど宿泊費をかけるのももったいない。長期旅行なのに毎日5千円も1万円も払っていたらお財布が持ちません。
そんな方にオススメしたいのが日本人が経営している(または日本語が通じる)ペンションです。
とりあえず最初は日本人宿に泊まり、それからホステルを渡り歩こう
いくら事前にガイドブックを読み込んでいても、実際に海外に到着すると現地で注意しなければいけないこと、お得な交通機関や危険なエリアと安全なエリアの区別など、現地に住んでいる人に聞いておくべきことが多くあります。
もちろん英語が堪能な方であれば英語で確認するのも手ですが、やはり日本語の方が気軽に日本人の感覚で話ができるものです。
一方でせっかく海外に来ているわけですから、ホステルのように多くの国の人が集まるところで外国人達と話をしたり、飲んだりという経験もした方がいいでしょう。
個人的にオススメなのは、最初に日本語が通じる宿に泊まり、ここで自分が行こうとしている観光地の話やそこまでのアクセス、現地で何に気をつけるべきかということを一通り確認しておき、2箇所目から通常のホステルに宿泊するという方法です。
英語にしてもポルトガル語にしても、言葉があまりできなくても十分に楽しめるのがブラジル旅行の面白さだと思っていますが、まずは最低限の安全知識や旅行知識を身につけた上であれば、その後の旅の楽しみが倍増することと思います。
地域別主な日本人宿
さて、ブラジルは世界最大の日系人コミュニティが存在する国ということもあり、日本人や日系人が経営している安宿が結構あります。
もし新しい情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら情報のご提供をお願い致します。
サンパウロ
サンパウロの主な宿は以下の通りです。
県人会
日系移民たちが相互扶助のために立ち上げた県人会が施設の一部を開放して下さっています。受付含めて日本語が通じますし、当該県出身でなくても宿泊できるところがほとんどです。基本的に共同部屋。
詳しくは以下のページをご覧ください。
日系ルーテル教会
ベルゲイロ駅から徒歩圏内にある日系教会です。教会の施設内に個室数室を備えた宿泊所があります。共用キッチンもあり、また長期で滞在している日本人が多くおりますので、情報の取得には良いかもしれません。なお、宗教に関係なく宿泊可能です。
ペンション荒木
日系2世のオーナーが切り盛りするドームタイプの宿。
長らくバックパッカーの聖地的な場所だったようですが、最近は安宿も多くでてきことや内部の衛生環境の不評がネット上でちらほら出てきたことで、少し人気は陰り気味のようです。
とはいえ、利便性の高いところでとにかく安く手軽に泊まりたいという方にはオススメでしょう。なお、予約は原則受け付けておらず、現地へ直接行って交渉というちょっとリスキーなところなので、初心者にはおすすめできないかもです。
- 住所:R. São Joaquim, 193 – Liberdade, São Paulo – SP
- 電話番号:(11) 3209-6384
ちょっと古いですが、こちらの方のブログで内部の様子がよく分かります。
ブラジル:サンパウロ ~かつての世界三大日本人宿ペンション荒木~
リオデジャネイロ
日本語教師をされている方が運営されているシェアハウスタイプの宿。バリバリの日本人ですので、日本語はもちろん別途お金を払えばツアーも主催して下さるようです。
ボタフォゴやコパカバーナなどの海岸までは少し歩くようですが、地下鉄の駅も近く観光には便利な立地そうです。2016年現在一般50レアル、学生40レアルとお手頃な金額設定です。
なお、サイトによると予約必須とのことなのでご注意を。
- 住所:R. Moncorvo Filho, 40 – 234 – Centro, Rio de Janeiro – RJ
- E-mail:rionihongo@gmail.com
- 電話番号:(21)979820920
- HP:http://rionihonjinyadozico.seesaa.net/
- Facebook:rionihonjinyadozico
実際の宿泊レビューは以下のものが参考になります。
リオデジャネイロの日本人宿ZICO(ジーコ)で2週間ほど滞在してみた
ファベーラ宿
ブラジルにスラム街ファベーラで日本人宿を営んでいるのがこちら。
ファベーラと聞くと映画「シティ・オブ・ゴッド」のような毎日銃撃戦みたいなものを想像しますが、最近では警察が常駐して通常の住宅街と何ら変わらないファベーラも増えてきています。
こちらもその一つで、ファベーラの雰囲気を安全に楽しみたいという方にはいいかも。また海岸まで歩いて5分という立地の良さで、ゆったりと過ごせそうな日本人宿です。さらにいうとあの映画「黒いオルフェ」のロケ地近くでもあるそうです。これは胸が熱くなります。
2016年現在1泊60レアルから。
- 住所:Ladeira Ary Barroso 66, Rua São Bento 35, Morro da Babilônia, Leme, Rio de Janeiro
- E-mail:yuruoya@gmail.com
- 電話番号:固定 +55 (21) 3228 2628 携帯 +55 (21) 99779 9523
- HP:http://yuco.saudade-foto.com/
実際の宿泊レビューは以下のものが参考になります。
リオデジャネイロのファベーラ「バビロニア」にある宿に泊まりました!
ブラジル旅行報告 vol.2 リオデジャネイロ ファヴェーラ宿編
カイピリーニャ
こちらは超有名な海岸コパカバーナからすぐの所に居を構える宿。
他に比べるとちょっと割高な1泊100レアルですが、立地の良さを考えると納得です。部屋は4人1ルームのみのようですが、エアコンも完備されていて、小奇麗な印象です。
オーナーさんは日本のテレビのコーディネーターなどもされているようで、色々な裏話が聞けるかもしれません。
- 住所:Av. Prado Júnior, 160 – Copacabana, Rio de Janeiro
- E-mail:yuruoya@gmail.com
- 電話番号:固定 +55 (21) 3228 2628 携帯 +55 (21) 99779 9523
- HP:http://rionihonjinyado.blogspot.jp/
ESQUINA CARIOCA(エスキーナ・カリオカ)
ブラジル人の旦那さんを持つ日本人女性がオーナーの宿です。
東京は渋谷にあるブラジリアンバーBlen blen blenで働かれていた方がブラジルに作られた宿で、実は上記のファベーラ宿もこちらのバーの元スタッフの方が運営されているとのこと。すごい。。。
かなり嬉しいサービスとして、5泊以上される方には空港への無料送迎がつくとのこと。
どちらかというとセントロ寄りの場所のようで、コパカバーナビーチまでは少し時間がかかる場所ではあります。一方でマラカナン・スタジアムまでは徒歩圏内という場所ところです。
1泊50レアルからとのことで十分に安い宿だと思います。これで送迎がついた日には歓喜します。
- 住所:メール問い合わせ後に通知
- E-mail: noriko.brjp@gmail.com
- 電話番号:固定 (21) 3549 – 4094 携帯(21) 96484 – 4092(日本語)
- HP:http://www.riobrjp.com/2015/11/esquina-carioca.html
- Facebook:https://www.facebook.com/RioEsquinaCarioca/
サルバドール
なお宿
音楽と踊りのイメージが強い街サルバドールの日本人宿が「なお宿」。
カーニバルの時期になると1ヶ月間の強化合宿を経て、宿泊者も一緒にカーニバルに参加できるそうです。そういうわけで、音楽好きが集まる宿としても有名で、噂ではナオト・インティライミさんが昔泊まったとか泊まらなかったとか。
1泊35レアルと短期滞在もリーズナブルでいいですが、1ヶ月600レアルのプランもありますので、現地に思いっきり溶け込んだ生活をしたいという方でも宿泊費があまりかからない宿です。(カーニバル期間中、前後一泊は別料金)
ドミトリーの他、個室も用意されています。
- 住所:Rua Direita Do Santo Antonio#26, Apt.101 Salvador, Bahia, Brasil
- E-mail: info@naoyado.com
- 電話番号:+55-(0)71-8762-8623
- HP:http://naoyado.com/
実際の宿泊レビューは以下のものが参考になります。
サルバドールのカーニバル〜なお宿メンバーの演奏について行った〜
ナタール
ドミトリーゑん
ナタールはブラジル北東部の街です。海岸沿いに位置するこの街にも日本人が経営する宿があります。
ここはレストランも経営されており、宿のブログに出てくる食事はよだれが出てきそうなくらいに美味しそうです。。。
そして何よりも贅沢なのが、宿の前には湖があるという超好立地。徒歩3分で海にも出れるようです。北東部は年中暑いと思いますので、いつでも涼むことができる環境の中でゆったりと時間を過ごすのも一興だと思います。
宿泊費ですが、12歳以上(朝食込み)で120レアル。12歳未満で60レアルとのこと。(2016年11月現在)
ちなみにこちらの宿の女将さんはかなり飛び抜けた方のようでして、個人で運営されているブログにその片鱗が垣間見えます。
ブラジルの田舎町も目に焼き付けたいという方にはオススメです!楽しみ方などは以下のページで紹介されていますので、是非見てみて下さい。
- 住所:Pr. de Camurupim – Barra de Tabatinga, Nísia Floresta – RN, 59164-000 Brasil
- E-mail:utabom@yahoo.co.jp(石川ゆきゑ宛)
- HP:http://bumbumyukie.blog.fc2.com/
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