英語を公用語にしたり、TOEICの点数が昇進基準になったりしている最近の日本。英語学習の書籍やコースが巷にあふれている一方で、結構お金のかかる勉強だったりします。
単語を覚えたり、文法を勉強するのは教科書で十分ですが、実際に英語を使ってその能力を磨くためには英会話スクールへ通わなければいけません。
大手英会話学校だと個人レッスンで1時間8,000円くらい、グループレッスンでも最低3,000円はかかるようです。
正直グループレッスンだと自身が話す時間は少なくなりますし、個人レッスンを毎週通えば3万円を超える出費が毎月のしかかることになります。これは流石にキツイ!
僕自身も英語以外にポルトガル語も勉強しているわけですが、2言語も語学学校に行った日には何のために働いているのか分からない超高額な負担を強いられます。
それでも僕の外国人と英会話やポルトガル語の勉強ができているのは”無料”で会話を練習できるサイトを見つけたからなのです!
簡単にすぐに無料でパートナーを探せる。Conversation Exchangeが最高すぎる
最初に断っておきますが、最初から最後まで全てが無料です。
今回紹介する”Conversation Exchange”といサイトは直訳すれば「会話の交換」。いわゆるランゲージエクスチェンジと呼ばれる方法で、参加者の語学力を相互に高めようというもの。
例えば以下のような2人をマッチングさせます。
A:英語を学びたい日本語ネイティブ
B:日本語を学びたい英語ネイティブ
”Conversation Exchange”でこうしたニーズを持った人を探し出して、お互いに自分の得意な言語を教え合うのです。
最初はメッセージでやり取りを行い、その後、実際に喫茶店などで会ってお互いにネイティブまたは得意な言語を教え合います。
一般的には全体の時間を決めておき、前半と後半に分けて学習をします。最初の30分は英語だけ、後半は日本語だけで会話をするといった感じです。
ここまでの相手を探して、メッセージのやり取りを行い、実際に会う。ここまで全て無料で行えるのです。
こうしたランゲージ・エクスチェンジを探せるサイトというのは他にもありますが、たいていは有料だったり、無料でもペンパルしか探せなかったりします。またはメッセージ数に限りがあったり。
これらを全て開放している”Conversation Exchange”というサイトは本当にスゴイ!の一言です。
ちなみに後述しますが、いきなり実際に会うのが怖いという方は、スカイプを利用したり、チャットだけの関係というのも選択可能です。
”Conversation Exchange”の対象となる学習者
いきなり外国人と会って話すなんてレベルが高すぎる!という方もいらっしゃるでしょう。
僕もポルトガル語についてはまだまだで、英語でもネイティブの自然なスピードにはまだまだ遠いですが、そこは心配ありません。
実際に語学学習をしたいという人々のプロフィールを見ても、超初心者から中級者くらいが中心で、教える方も決して高いレベルを要求してくるわけではありません。
例えば日本語が相応に話せる英語スピーカーであれば、英語の途中で分からないところも日本語で説明してもらえますので、そこまで難しく考える必要はありません。
またもしパートナーが気に入らなかった場合には、他のパートナーに切り替えることも可能です。まずは気軽に探してみましょう。
”Conversation Exchange”の利用方法
さて、実際の利用方法について説明します。難しい手続きではありませんので、まずは登録してみることをお勧めします。
サイトに登録する
まず”Conversation Exchange”にアクセスしましょう。
URL https://www.conversationexchange.com
サイトの上部にあるタブで言語を日本語にすることもできますので、英語が苦手だという方は先に言語設定を変えて下さい。
「RESISTER」をクリックして登録画面に進みます。
表示されたフォームに情報を入力して下さい。ユーザーネームや誕生部などを入れていきますが、重要なのは言語情報(Native Language,Practicing Language)と言語交換の種類(Type of Exchange)です。
Native Languageは他の人から自分が教えることのできる語学として認識されますので、ご注意下さい。
もし教えるほどじゃないけど、それなりに話せる言葉があるという場合にはPracticing Languageに登録しましょう。こちらは語学レベルも一緒に選択することができます。
また言語交換の種類(Type of Exchange)ですが、上述のように知らない人と会うのは怖い、スカイプなどで話したいという場合には”Face to Face”はNoにしておきましょう。
Descriptionは簡単な自己紹介を入力します。どうしてその言語を学ぶたいのか、どういう背景を持っていて日本語をどの程度教えられるのか、など相手がパートナーを探す時のポイントになる要素を盛り込んでおきましょう。
登録後、あなたのメールアドレス宛に確認メールが届きますので、添付のURLをクリックして登録完了です。
学習パートナーを探す
さて、登録が終わったら早速パートナーを探しましょう。
簡易検索(Simple Search)と詳細検索(Advanced Search)がありますが、詳細検索を利用した方がいいでしょう。
年齢や性別も含めた検索が行えます。女性同士で話したいという場合や同年代のパートナーを探したいという場合に便利です。
また、スカイプを利用する場合はTime Zoneで対象地域を絞ることができます。時差の許容範囲内で学習相手を探すことができます。無料でこれだけ細かく学習パートナーを探すことができるのはすごい。
実際の検索結果は以下の通り。言語レベルやプロフィールを一覧で確認できます。
実際に会ってみる
さて、パートナー候補は数人見つけておきましょう。メッセージを送っても返信が来ない、返信が大きく遅れる場合も少なからずありますので。
検索結果の封筒アイコンをクリックして、相手にメッセージを送りましょう。簡単な自己紹介と「喫茶店でお会いしましょう」の一言で十分です。
その後、実際に合う場所や時間などのやり取りをしましょう。この時、日本であればLine、海外であればWhats appのIDを先に交換しておけば、その後の連絡がスムーズに進みます。
ランゲージエクスチェンジの相手を探す時の注意点
これだけのサービスを無料で利用できるランゲージエクスチェンジサイトは本当に貴重で、あまりに手軽にアクセスできる一方で、利用には注意しておくべき点がいくつかあります。
ナンパを目的とした利用者も少なからずいる
全て無料ですから、こうした輩がいるのも仕方ないです。
特に女性は男性からメッセージが入った場合には注意するようにしましょう。出来る限り自分からメッセージを送り、またこだわりが無ければ女性同士で言語交換を楽しむようにしましょう。
全員が本気で勉強したいとは限らない
日本語というのは外国人にとって簡単な言語ではありません。
超ビギナーから「日本語教えて!」と連絡が来た場合、もしかすると2人の勉強はすぐに終わる可能性があります。
これは個人的な経験に拠るものですが、日本ってカッコイイ!と思って日本語を学びたいと気軽に思い立つも、実際に勉強を始めたらあまりの面倒臭さ(文字を覚えるところから始めるわけです)にすぐにモチベーションが下がって連絡がおろそかになることがあります。
事前にそういうこともある、と理解して、自分の教え方が悪かったなどと考える必要はないと思います。
時間と手間がかかるという欠点も。ビジネスマンはお金をかけるべき
それが全て無料で利用できて、実際に合うのも喫茶店などで十分でしょうから、毎月1,000円いくらかしかかかりません。
何よりも日本でもブラジルでも、その他世界中の各主要都市のどこでもこのサービスは利用できるこのサービスは本当に素晴らしいものがあります。
ただ、何回か利用してみて思ったのは、時間と手間が結構かかるということ。
Language Exchangeの主な流れは
興味のある人を探す→プロフィールを読む→興味のある相手にメッセージを送る→返信がくる→待ち合わせの日程調整→実際に会う
です。
メッセージを送る時も、適当なメッセージでは返信が来ないことも多く、ある程度相手のプロフィールなどにカスタマイズしてあげる必要があります。
また返信が来てから「会おう!」となるまでに更にふるいにかけられ、さらに日程調整でリスケになったりします。
そして最大の問題点は自分と相手の学習意欲に大きな差がある場合に、せっかく見つけた語学パートナーであってもすぐに関係が破綻します。
「日本語を勉強したい」という外国人には少なからずファッションとしての語学を求めている人もいるため、本気で勉強したいと思っている人とはギャップが生まれてしまい、2回目、3回目に会おうということにはなりにくいのです。
趣味でたまに外国人と話をしてみたいという方にはいいかもしれませんが、仕事のために英語を勉強したい、高校時代のような英語勉強をしたいという方は、相手にとって負担が大きいと感じられてしまうかもしれません。
そういう意味では、最近流行りのオンライン英会話スクールの方が”手軽さ”と”低コスト”を兼ね備えているように思いました。
大手で言えばDMM英会話やレアジョブ英会話 のようなサービスであれば、オンライン上に24時間常に教師がいるため、学びたい相手を選択するだけで英会話レッスンを始められます。
コストも月8回で4,200円なので、1回525円。よくよく考えてみると喫茶店代と交通費を考えたら同じ金額がかかるわけでして。
無料という言葉は魅力的ですが、上述したような手間や面倒、移動費や喫茶店代を考えるとこちらの方がずっと安いと思います。
また駐在を控えたビジネスマンであれば、駐在先の英語を体験できるサービスもあります。
個人的に気に入っているのがvipabcというWebサービス。
vipabcでは世界80ヶ国に滞在している外国人講師に英会話を学ぶことができます。自身がこれから向かう国の人から英会話を学ぶというのは、単なる語学学習より深い意味を持ちます。
また、レアジョブなどの場合、フィリピンの大学生などが教師となっているケースが多いですが、vipabcは教師の95%が講師歴3年以上であり、またほとんどが社会人であるため、現地の商慣習やビジネスマナーも同時に吸収することができるのです。
料金もレベルにより異なりますが、レアジョブと比較しても大きく変わらないため、無料体験で自分に合うプログラムを見つけることをお勧めします。
語学は一日にしてならず!ですが、まずは最初の一歩を踏み出しましょう。
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