ブラジル観光ビザ(滞在期間)の延長・更新の手続き。観光ビザ廃止後も手続きは同様!

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観光ビザの取得のみならず、延長手続きまでこんなに手がかかるとは、予想だにしませんでした。

やはり行政が絡む手続きについてブラジルでは細心の準備が必要だと改めて理解しました。事前に他の方のブログを読み込むなどして、いくらかの準備をしていたのですが、それでも罠が待っていました。

今回3日間!かけて延長手続きを行ってきて学んだ内容を整理してみたましたので、延長手続きが必要な方はご参考にして下さい。

2019年6月からブラジルの観光ビザは廃止されましたが、観光ビザ廃止後も滞在期間の延長は可能です。現地手続きは変わらず以下に記載の通りとなります。

ブラジル観光ビザ更新という名目だけについては、たぶん日本語で最も詳しく書きました。

  

準備するもの

内容 備考
1 パスポート 原本
2 パスポート コピー 写真ページ、ビザページ、入国スタンプページが必要
3 クレジットカード コピー 両面(裏面のサインを忘れずに)
4 出国航空券 Eチケット ビザ更新後に出国予定のもの(英語orポルトガル語)
5 入国カード 入国時に飛行機内で書いているペーパー。入国管理官のスタンプが入っています。
6 ビザ更新手続き用紙 次項目で説明
7 延長費用支払い用紙 次項目で説明
8 手続き費用(現金) 110.44レアル(2016.8現在。インフレにより変動する可能性あり)

記事に頂いたコメントによると、2017年8月時点では③クレジットカードコピーは銀行口座証明書と変更されており、また滞在先の証明も必要なようです。
(ただし、公式サイトにその記載はなし。)

銀行口座証明については、ネットバンクの口座残高を印刷するしかない気がします。または日本から英語版の口座証明書を取り寄せるか。もしかしたら担当官によって要求が変わるのかも。。。

滞在先の証明は何を指すのか不明です。ビザ更新の際には事前にホテルスタッフに調べてもらったり、少し早めに連邦警察署へ行って書類に不備がないか確認してもらいましょう。

連邦警察公式 観光ビザ延長に関する資料など

日本語のEチケットについて

最初日本語のEチケットを持参したところ、「これでは読めないから英語かポルトガル語のものを持ってきなさい」と言われました。

一般的にEチケットはPDFファイルで旅行代理店などから受領しており、後から用意するのは困難だと思います。僕も期日の前日に駆け込んで断られるという真っ青になる経験をしました。今回以下の方法で許可してもらえましたのでご紹介します。

①Expedia(ポルトガル語)にて自分と同じチケットを探す

まずExpediaのポルトガル語サイトにアクセスします。既に購入している航空券をどこで購入してるか関係なく、Expediaでそれっぽい資料をつくるためです。

②個人情報を入力する画面を印刷する

以下のようなページまで手続きを進めて、この入力画面を印刷します。間違ってもこの先の支払い情報入力などはしないでください。実際に購入する必要はなく、彼らの便宜上の書類を作成するだけです。

2016-08-25_14h50_23

このページを印刷して持参すれば問題ありません。そもそもこれは向こうからの提案なのですが。最後は責任者っぽい人が「これでいいんだよ!」と最後に太鼓判を押してくれたので、今後も問題ないと思います。

ただし、ブラジルの役所は担当者によって言うことがコロコロ変わることも珍しくありません。可能限り英語かポルトガル語のEチケットを用意して、どうしても難しい場合はこちらの方法で印刷したものを事前に用意するといいでしょう。

事前に手続きをしておくべきこと

実際の手続きはブラジル連邦警察署で行いますが、事前に手続き資料を準備しておく必要、またはしておくと現場で楽になります。

ビザ更新手続き用紙

ビザの更新手続きにあたって、事前に申請用紙を作成します。ただし、連邦警察署内でも手書きで作成可能です。事前に作成が困難な場合は連邦警察署内で行って下さい。

以下のリンクから用紙のダウンロードが可能です。(他の方がご紹介している警察サイトのリンクはなぜか切れていましたので、別のリンクを探しています。)

DL 申請用紙ダウンロード(Word)

申請用紙の記入内容は以下の通りです。上半分のみが記載対象です。

2016-08-24_18h42_09

こちらを印刷して当日持参しましょう。

なお、入国カード欄ですが、入国時に飛行機内で書いて入国管理官にスタンプをもらった用紙に記載されているナンバーをこちらに書きます。ただし、僕のものには番号が記載されていないタイプで、空欄のままにして提出、入国カードをコピーさせるという形になりました。

また、もし紛失してしまった場合は現地で有料で発行してもらえますが、それなりの金額らしいので、くれぐれもご注意を。

延長費用支払い用紙

こちらは事前に作成が必須です。以下のサイトで必要事項を記入して、支払い用紙を出力します。

HP 支払い用紙作成サイト

2016-08-24_20h46_59

出力されたページを印刷して持参します。

延長費用の支払い

ビザの延長に係る費用の支払いですが、いくつかの方法があります。

  • 当日連邦警察内のBanco do Brasil で支払う
  • 事前に近くの銀行で支払う
  • ロテリア(宝くじ販売所)で支払う
  • 支払い用紙にあるコードからオンラインで支払う

当日連邦警察で支払うことも可能ですし、事前に支払うことも可能です。また、ブラジルに口座を持っている方はスマートホンのアプリで支払い用紙のコードを読み込んで、オンラインで支払うことも可能です。僕は友人にこの方法で代理の支払いをお願いしました。

超注意事項

連邦警察内のBanco do Brasilは15時までしか開いていません。連邦警察内で支払う場合は早めに訪問するようにしましょう。

僕の場合15:15に到着して、支払いを断念、後日改めて連邦警察に行きました。手続き窓口は17時まで開いているにも関わらず、本当に不親切だと思いますが、注意を十分にお願いします。

連邦警察における手続き概要

さて、事前の準備が終わったら実際に連邦警察に行って、手続きを行います。

連邦警察の場所と内容

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連邦警察は都市ごとに設置されています。サンパウロの場合は以下の場所になりますが、他の地域の方は周辺のブラジル人などに聞くようにしましょう。

サンパウロ市内連邦警察

窓口時間 8:00~16:00(ビザ更新窓口)

住所 Rua Hugo d antola 95

アクセス CPTMライン7のLapa駅から徒歩10分です。サンパウロ中心部からであればタクシーを使った方が早いですが、時間帯によっては大渋滞に巻き込まれます。通常であればリベルダージから30分くらい、Uberで20レアル前後でした。その他バスも利用可能ですが、不慣れな方はタクシーが最も良いでしょう。

ステップ1 受付

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連邦警察に入ると最初に受付窓口があります。

ここでパスポートを見せて、また小型カメラで顔写真を撮った後に中に進むことが出来ます。

ステップ2 支払い

受付が終わったら申請費用の支払い窓口に向かいます。

※事前に費用の払込が終わっている場合は次のステップに進んで問題ありません。

建物内にBanco do Brasilがありますので、ここで事前に準備した支払い用紙を提出して精算を行います。

ステップ3 ビザ延長手続き窓口

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精算が完了したら、手続き窓口に向かいます。場所は三階になります。

そして非常に分かりにくい場所にあります。階段を上がって左に旋回するようなかたちで戻ったところにあります。

上の写真の女性が立っている奥に申請窓口がありますので、ここで中にいる係員に声をかけます。平日はほとんど人がおらず待つことはありませんでした。

資料一式を渡して、係員がすべて資料が揃っていることを確認して、問題がなければ整理番号をもらえます。人がいなければ30分程度で呼び出しを受けましたが、多くいる時は2時間待つこともあるそうです。

電光掲示板に自分の番号が出たら、また窓口に行って係員から延長後のビザ期日の日付を確認して終わりです。

きちんと準備さえしていれば難しいことは何もありませんので、とにかく事前の資料作成、コピー、支払いだけはミスのないようにしましょう。

準備資料を忘れた・追加資料を要求された場合

他の方のブログを見ているとその場で資料を要求される場合があるようです。また一部のコピーを忘れたり、そもそもコピーする機器がない場合には連邦警察の前にある店舗で印刷をお願いできます。

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僕の場合、なんとパスポートのコピーをとり忘れるという致命的な忘れ物をしたものの、2ページ印刷しましたが、1レアルでした。

万が一忘れたとしても慌てず冷静に対応すれば何も問題ありません。

ご質問はこちら Comment/Question

  1. Paulo より:

    現在サンパウロで観光ビザを延長する場合はクレジットカードのコピーだけでは受け付けてもらえません。銀行の残高証明書のオリジナルが必要です。また滞在先住所の証明も必要になっています。

    • ショヘル より:

      Pauloさん、貴重な情報ありがとうございます!記事に反映させてもらいますね!

  2. 桐井 より:

    ブラジル、ベレンで延長手続きをしましたが、記載に有るようにカードのコピーでは
    認められませんでした。日本からカードの最新支払い明細と利用限度書類を家族からメールで送信して貰い日本語の場所にブラジル語で書き込んで貰い持ち込みましたが、それでもダメと言われ同行のブラジル人に説明して貰い納得をして貰いました。銀行の残高証明は現地に支店の有る銀行が良いと思います。米国系の銀行が無く残高証明は取れませんでした。
    滞在が6ヶ月ギリギリで帰国しました。一年以内に再訪でのビザの再申請は領事館に問合わせた方が良いと言われましたが、問題有りでしょうか?ビザは2017年11月以前の物で一回限りでのビザです。

    • ショヘル より:

      桐井さん、コメント有難うございます。

      やはりカードのコピーだけでは不可なんですね。しかし、日本語しか用意できないのに、ポルトガル語での補記でさえ認めてくれないブラジル。。。。私の時は一人でなんとかなりましたが、現在では知人友人の助けが必要かもしれませんね。

      なお、滞在期間については必ず領事館に確認してください。誰も責任のある回答はできないと思うので。とはいえ、私見で知る限りの意見を参考までに記載します。(飽くまで参考意見です!)

      ちなみに過去1年間以内に6ヶ月以上の滞在はできないというのがブラジル観光ビザのルールとなっているので、数日の余裕があれば入国はできるのではないでしょうか。また、もし半年を超過した場合でも、超過日数1日あたり数レアルの罰金を出国時に支払えばそのまま出国できるというのがこれまでの通例です。

      また、お持ちのビザがマルチプルビザ(3年間有効)のものではなく、新しくビザを取得することで、なんとなくリセットされて、新しく半年間のカウントが始まるような気もしますが、、、入国管理官達のサジ加減になりそうで怖いです。。。

  3. BOTICARIO より:

    質問ではないですが、観光ビザをとったり、現地で延長申請したりの手続きは昔に遡るほど
    簡単でした。今はデジタル端末で入力し、スキャンやアプリ編集、アップロード、プリントアウトと面倒で不便な時代に突入しています。エラーが出たらやり直し。ネット上に溢れる情報は曖昧で、不正確で、古い情報が多く、その時に必要な正確な情報が得にくいです。在日本のブラジル領事館のビザ手続きも、あいまいな表現があまた見受けられます。曖昧なまま自己判断で手続きを進めると、やり直しを求められます。

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