海外出張・駐在から帰国したら性病チェック。自宅で完結する簡易診断キットSTD CHECKERとは。

Local Life
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海外に住んでいると必ず噂や話が聞こえてくるのが性風俗。いや、住んでいなくても、一時滞在でも必ずこの類の質問をされるものです。

「現地の風俗店にはいったことがあるか。」

日本は性風俗店の種類は豊富ではあるものの、いわゆる本番行為は原則として禁止されており、また決して安い費用ではないため、海外へ出たついでにそうした風俗店を利用する人が非常に多いです。

一部にはそうした目的のツアーが組まれていることは広く知られている問題です。

自身はこれまでにタイ、イギリス、ブラジルに住んだ経験があり、また短期滞在を含めると海外滞在は5大陸を制覇していますが、まぁびっくりするほどに皆この類の話をしてきます。

駐在員も出張者も、そして旅行者も、このネタが本当に大好きで、普段日本では性風俗を利用しない人も、こうした声がけもあり、海外だと風俗店を利用する人が多いように思います。

  

海外における性病事情

こうした話を聞く度に辟易すると同時に、海外における性病の怖さを知らない人々にぞっとします。海外の性病の感染率は日本と比べ物にならない高さで、風俗店のようないわゆるプロの人々のみならず、一般の男性・女性も同様です。

日本とアメリカ、イギリスの性病感染率

一般的に感染者が多いとされる性感染症について、感染者数をさくっと調べてみたところ、3国の感染率は以下の通り。(単位:人)

本当はもっと多くの国の数値データをまとめようと思ったんですが、正直なところイギリスとアメリカでこのレベルであれば、他の先進国はもちろんのこと、発展途上国についても推して知るべしというところでしょう。

淋病・淋菌

国名 感染者数 男性 女性
日本 8,107 6,459 1,648 2017
アメリカ 468,514 2016
イギリス 44,676 33,129 11,475 2017

クラミジア

国名 感染者数 男性 女性
日本 24,825 12,072 12,753 2017
アメリカ 1,598,354 2016
イギリス 203,116 85,647 115,672 2017

性器ヘルペス

国名 感染者数 男性 女性
日本 9,308 3,694 5,614 2017
アメリカ 2016
イギリス 32,737 11,712 20,972 2017

梅毒

国名 感染者数 男性 女性
日本 5,820 3,925 1,895 2017
アメリカ 27,814 2016
イギリス 7,137 6,690 430 2017

参照

CDC Fact Sheet: Reported STDs in the United States, 2016
性感染症報告数(厚生労働省)
Table 1: STI diagnoses & rates in England by gender, 2008 – 2017

さらに詳しく各国の性病事情が知りたい場合には以下のWHO(世界保健機関)が発行しているデータ集をご覧ください。

WHO Report on global sexually transmitted infection surveillance 2015

性病の感染経路は多種多様。油断は禁物。

海外から帰国してきた家族が性感染症に罹患しているかどうか、あまり考えたくないところではあります。

それでも性感染症の疑いは晴らしておくべきだと思います。

その理由は性感染症の感染経路が狭義の性行為に限らないことです。

性感染症は性器そのものを経由した感染(膣感染)以外にも、オーラルセックスなどの口腔感染、寝具などからの間接的な感染があります。

本人は性行為において避妊具をつけて対応したつもりでも、キスやオーラルセックスではその限りではなかったりします。また海外の衛生状態の悪い建物で感染する可能性排除できません。

以下のサイトで各性感染症の感染経路を調べることができます。まずはその可能性の高さを常に認識しておいた方がいいでしょう。

参考 性の健康医学財団:主な感染症一覧

病院での診断は不要。自宅で簡単にできる性病チェック。

さて、何かしら思いあたりのある本人にしても、海外出張から家族が帰国した方にとっても、性感染症の確認のために病院に行くというのはなかなかハードルが高いものです。

わずかに残る可能性を排除するために病院に行くのはもちろん、家族を説得するのも非常に面倒です。

しかしながら、簡易なチェックキットを利用することで、自宅で簡単に性病に罹患しているかどうかの確認ができることを知人から聞き、これは面白いと思いここで紹介することにしました。

日本最初の郵送検査キットを手がけたアルバコーポレーションとSTD CHECKER

今回紹介するのは、そのアルバコーポレーションが提供している郵送型の性病検査キットSTD CHECKER。STDとはSexual Transmitted Checkerの略で、性感染症のことを指します。

その名の通り、性病をチェックするための検査キットです。

アルバコーポレーションは日本で始めて性病の郵送検査キットを商品としてパッケージ化した企業で、医師なども所属しているこの業界の先駆者的な企業です。

性病予防の啓発のためのメディア事業とともに郵送検査キットの販売も手がけており、「性病にぼんやりとした不安がある」「念のためにしたい」という人々に向けた事業を行っています。

性感染症を気軽に検査できる検査キットとして販売されているSTD CHECKERは年間利用者が約5,000人(2016年)いる日本最大級の利用者を誇る検査キットだそうです。

STD CHECKERの利用方法

STD CHECKERの最大の特徴はその手軽さ。申し込みから検査結果の確認まで最短1週間程度、また自宅で完結する検査方法が大きく広がる要因になっているとのこと。

Step1:検査キットを申し込む

まずはオンラインで検査キットを申し込みます。この際、氏名や住所を記載しますが、後ほど説明するように「検査結果」と「氏名・住所などの個人情報」は関連付けがされないため、安心して申し込みができます。

STD研究所 性病検査 STDチェッカー

Step2:検査キットに体液を付着させる

届いた検査キットで検査物を採取ます。検査は少量の血液の採取や尿検査などの体液の採取であるため、痛みや面倒はほぼないそうです。

Step3:申込書とともに返送

採取した検査物とともに申込書を指定のセンターに送付します。この時、氏名や住所は不要で、後で検査結果を知る時に利用したいID/Passwordを書き込みます。

こうすることで、例えば陽性だった場合でも、STD研究所では誰が陽性であるか知ることはできない構造になります。申込書に記載されたIDと検査結果が関連付けされますが、IDを知っているのは検査対象となっている本人だけというわけです。

Step4:オンラインで確認

検査結果はセンターに到着後1日~3日で知ることができます。

返送時に記載したID/Passwordを指定のサイトでログインすれば、オンラインで結果を確認できる仕組みです。

STD CHECKERがおすすめの4つの理由

家族の説得が楽になる

冒頭でも説明しましたが、いくら家族の感染に不安を感じていても、検査を進めるというのはハードルが高いものです。

また自身が当事者であった場合にも、わずかな可能性のために病院へ行き、待合室に並ぶのは抵抗があるでしょう。

さらに、匿名性が完全に守られる仕組みが採用されているため、万が一陽性であった場合にも、こうした情報が外部に漏れる心配は一切ありません。

このような心理的なハードルが低い検査であることは、家族を説得する際に重要な材料になることでしょう。

最新の検査技術・病院紹介まで対応

アルバコーポレーションは日本で唯一の「郵送検査認定事業者」を公益財団法人から認定されています。

これは、日本初の郵送検査キットを手がけたという実績以外に、第4世代のエイズ検査キットなど最新技術の導入、また検査後の病院紹介のシステムまでをしっかりと整えていることが評価されているためだそうです。

万が一陽性であった場合にも、一気通貫で対応してくれる点は高く評価されるべき点かなと思います。

国内滞在は1日だけでOK。ホテルへの郵送も対応。

STD CHECKERは検査キットの海外配送には対応していないそうです。(厳密には、検査キットを海外から返送した場合に、税関で没収されてしまうそうです。)

ただし、検査キットでの検査物の採取は1日もあれば十分であり、海外駐在からの一時帰国など、忙しい短期滞在時でも利用できる点はポイントでしょう。

自宅のみならず、滞在しているホテルへの配送にも対応しているそうなので、帰国直前に申し込みを行い、ホテルで採取したものをセンターへ送付、検査結果は海外で、ということも可能です。

なお、梱包は中身が分からないように配慮されており、ホテルでの預かりや家族の受け取りで恥ずかしい思いをすることはありません。

こうした利用をされる方も多いらしく、普段は海外で過ごされている方も一時帰国を利用して気軽に利用できます。

検査可能な性病は全部で11種類。複数の一括検査も可。

STD CHECKERで検査できる性病は全部で11種類。通常心配するべきものはすべて対応している他、同時に複数の性病を検査することができます。

  • クラミジア
  • 淋菌
  • マイコプラズマ・ウレアプラズマ
  • トリコモナス
  • カンジダ
  • 一般細菌
  • 高リスク型HPV
  • HIV(エイズ)
  • 梅毒
  • B型肝炎
  • C型肝炎

公式サイトでそれぞれの性感染症の症状や潜伏期間について丁寧な解説がある他、どの検査を受けるべきかいくつかの質問に答えるだけでオススメしてくれるため、性病についての知識がなくてもスムーズに申し込みを行うことができます。

もやもやした気持ちが3,000円~解決できる。不安があればまず検査しましょう。

STD CHECKERは3,000円~利用できます。複数検査がまとまったパッケージでも1万円前後。

性感染症には潜伏期間があり、必ずしも症状が見えるものではありません。そのため、「思い当たる節があるが、症状がないから大丈夫だろう」と放置していると取り返しのつかない状態に重症化したり、家族や知人に感染させてしまう恐れがあります。

周りの人々を守るための保険だと考えれば、全然高くない検査ではないでしょうか。

是非利用をおすすめします。

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