最近、iPhone8Plusを購入しました。
iPhone6からの乗り換えで、そこまで切迫した購入理由はありませんでした。
もちろん最新機種になればサクサク動くし、これまでにない機能が使えるようになったりとメリットはあるものの、最近のiPhoneはかなり高額。気軽に「買い換えるか!」とはならないわけでして。
今回購入したiPhone8Plusも消費税を含めればほぼ10万円。それなりの出費です。
ドキドキしながら購入したものの、事前にiPhoneを買い換えるべき理由をしっかりと見いだせたため、新機種の購入を決意するとこまでは良かったのです。
参考 iPhone8Plus(SIMフリー版)開封レビュー!iPhone6から思い切って乗り換えてみた!
しかし、さらに僕を悩ましたのが、キャリア版かSIMフリー版かということ。
キャリア版は購入補助がついたり、買い替えサポートがあったり、さらにはキャッシュバックがあったりと魅力的。しかも、総務省の方針で一定程度経過するとSIMロックの解除も可能。
一方で、最初からSIMフリーのiPhoneを購入すれば、現在利用している格安SIM、UQモバイルがそのまま利用できる。
さて、どちらを購入すべきか悩んでいる方は他にもいらっしゃると思います。今回色々と悩んだポイントと最終的にSIMフリー版を購入するに至った根拠を整理したいと思います。これから購入予定の方のご参考になればと思います。
キャリア版とSIMフリー版のメリット/デメリット
キャリア版とSIMフリー版にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
まとめると以下のような感じになります。それぞれについて詳しく説明していきます。
メリット | デメリット | |
キャリア版 |
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SIMフリー版 |
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キャリア版(ドコモ/au/ソフトバンク)iPhone
メリット
①初期費用が安い
まず、キャリア版でiPhoneを契約した場合、初期費用がかなり抑えられます。
スマートホン本体の料金は頭金が不要であるため、乗り換えや更新費用のみ。またNMPなどの利用によりキャッシュバックキャンペーンが適用されれば、初期費用は実質ゼロ円です。
②割引サポートで本体代の料金が抑えられる
さらにキャリア版では毎月の購入補助が付きます。いわゆる月々割というものですね。
キャリア版では通常24ヶ月かけてiPhone本体の料金を分割払いするのですが、その割賦に対して購入補助が毎月3,000円以上(iPhone8の場合)つきます。2年間で実に8万円弱の割引がされるのです。
そのため、元々10万円近いiPhoneが最終的に2万円以下と破格の本体代金になります。
③一括購入キャンペーンでさらに安く
毎月の割引で本体代が安くなるという施策以外に、初期に一括して超低価格で購入できるケースもあります。
新しいiPhoneが発売される頃になると街中の携帯ショップで一括0円キャンペーンという垂れ幕を見ることがありますが、そうしたキャンペーンを利用することでさらに安く購入できます。
デメリット
①基本的に2年間の契約が必要で通信費用が高くなる
キャリア版iPhoneを契約した際のデメリットは月額の通信費用が高くなる点です。
特に最近は格安SIMと呼ばれる毎月2,000円前後で利用できる通信会社がある一方で、キャリア版は毎月5,000円以上の通信料金が発生します。
毎月3,000円の差額は1年間で36,000円になり、大きなインパクトがあります。
②転売価格がSIMフリーより落ちる
iPhoneは転売価値が高く2年、3年経過してもそれなりの価格で転売できます。
しかし、キャリア版に比べるとSIMフリー版の方が転売価格が若干ですが高くなります。小さな差ですが、やはりSIMフリー版と比べた時のデメリットになります。
③3ヶ月間はSIMロックを解除できない
こちらも致命的な問題とは言えませんが、キャリア版は購入後、3ヶ月経過するまでSIMロックの解除ができません。
3ヶ月経過すると一定の手続きを踏むとSIMロックの解除が可能となり、格安SIMなどを利用可能になります。とはいえ、途中解約をすると当然のことながら違約金が発生しますので、海外旅行などの際に便利になるという用途になります。
SIMフリー版iPhone
メリット
①格安SIMの利用により通信料金が大きく抑えられる
SIMフリー版iPhoneを利用する最も大きなメリットは格安SIMを利用することで、毎月の通信費用を大きく落とすことができます。
キャリア版のデメリットと対を為すポイントであるため、細かな説明は上述の通りですが、2年間、3年間で見た場合に大きな差となります。
②転売が容易で価格が高い
こちらも上述の通りで、転売価格がキャリア版より高くなる傾向にあります。買い取り業者によって数千円~1万円近くの差額が生まれるため、また次に乗り換える時の原資を増やす事ができます。
デメリット
①本体代金が高い
キャリア版とは異なり、一切の購入補助が無いため全額自己負担となります。
新機種で税込み8万円近くする端末であるため、決して安い買い物ではありませんから、全額自己負担というのは一つのデメリットとして考えられます。
結局、最重要ポイントはトータルでどちらが安いか
形式的にいくつかのポイントを列挙してみましたが、結局のところ重要なのはどちらの方が安いかですよね。
以下の条件でそれぞれトータルでいくらになるのか計算してみます。
【機種】iPhone8 64GB
【期間】2年間
【キャリア版iPhone】
- 主要キャリアはドコモ、au、ソフトバンクの3社で契約した際の金額
- 上記3社は最も安くなる他社から乗り換えた(NMP)場合の費用を採用
- 契約プランはiPhoneで利用可能な最も安い料金体系を選択
【SIMフリーiPhone】
- AppleStore公式価格を採用
- 通信キャリアはUQモバイル(データ量と金額のバランスでお勧めのため)
- 契約プランは「データ高速+音声通話プラン」
キャリア版iPhone
ドコモ
カケホーダイライトプラン 1,700円
データSパック(2GB) 3,500円
SPモード 300円
小計① 5,500円(税込:5940円)
本体代金割賦金 3,699円
月々サポート ▲2,376円
小計② 1,323円(税込)
合計 7,263円
2年間利用で・・・174,312円(税込)
au
スーパーカケホ 1,700円
データ定額3(3GB) 4,200円
LTE NET 300円
auスマートバリュー ▲934円
小計① 5,687円(税込:5,940円)
本体代金割賦金 3,810円
月々サポート ▲3,065円
小計② 745円(税込)
合計 6,432円(税込)
2年間利用で・・・154,368円(税込)
ソフトバンク
通話定額ライト1,700円
データ定額5GB(5GB) 5,000円
LTE NET 300円
小計① 7,000円(税込:7,560円)
本体代金割賦金 3,930円
月々サポート ▲3,210円
小計② 720円(税込)
合計 8,280円(税込)
2年間利用で・・・198,720円(税込)
参考 Search Price Plans by Device
SIMフリーiPhone(UQモバイル利用)
データ高速+通話プラン 1,680円
(3GB内包/通話定額なし)
合計 1,680円(税込:1,814円)
本体代金 96,984円
合計 96,984円(税込)
2年間利用で・・・140,520円(税込)
断然iPhoneはSIMフリー版を購入するべき!
各社プランの内容に多少差があるため、単純な比較はできませんが、スマートホンの超ヘビーユーザーでない限り、SIMフリー版+格安SIMの運用が最も運用費用を抑えることができます。
また2年経過以降そのまま利用することを考えると、この差はさらに広がるため、なおさらSIMフリー版の購入により節約することができるわけです。本体代金の支払いが終わっても、毎月の支払いが数千円安くなりますからね。
個人的にはUQモバイルがインターネット速度、価格含めてかなり満足しています。
(以下はiPhone6でUQモバイルを利用開始した時のレビューです。)
参考 auのiPhone6でもUQモバイルへMNP。機種リストに無くても快適に利用可!
あまり携帯電話で通話をしないため、無料通話がないプランを選択していますが、主要キャリア同様に通話定額プランもありますので、是非加入を検討してみましょう。
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