今年のリオオリンピックで何かと話題になったのが「ブラジルで歩きスマホは危ない」ということ。
特にiPhoneは現地の人にとって高級品だから気をつけろという報道を結構見かけたように思います。確かにブラジルではサムスンを始めとしたアンドロイドスマホの方が圧倒的に多く、iPhoneを持っている人は洋服やかばんといったアクセサリーも他の人とは違う傾向にあります。
もちろん所得水準の問題もありますが、関税もバカにならない国で、iPhoneのような海外製品を持ってくると中々の物価まで上がる傾向にあります。ものによっては日本人でさえも購入に躊躇するような値段だと聞いていました。
そんなわけで、高級品の代表格「Apple」の商品がどのくらい高いのか、日本と比較してみました。
iPhone
まずはiPhoneです。ブラジルではiPhone7はおろか、iPhone6以降の機種でもほとんど見かけません。iPhone4sを現役で使っている人も少なくなく、iPhone5sでも十分に最新機種の世界に入ります。
iPhone7については、apple公式サイトでもまだ出ていないので、iPhone6を見てみましょう。日本では、iPhone6(32GB)で61,800円。
はい、ブラジルでiPhone6を購入すると2,999レアル(95,968円)になります。その差なんと34,168円。
他のiPhone機種を調べてみてもこんな感じです。
機種 | 日本 | ブラジル | 差額 |
iPhone7(32GB) |
72,800円 | 未定 | N/A |
iPhone7 plus(32GB) |
85,800円 | 未定 | N/A |
iPhone6s(32GB) | 61,800円 |
R$ 2.999 (95,968円) |
34,168円 |
iPhone6s plus(32GB) | 72,800円 |
R$ 3.599 (115,168円) |
42,368円 |
iPhoneSE(16GB) | 44,800円 |
R$ 2.499 (79,968円) |
35,168円 |
思っていた以上に恐ろしい差ですね。1.5倍くらいの金額になっています。しかも、型落ちでお手軽にiPhoneを楽しめるはずのiPhoneSEと同じ金額で最新のiPhoneが購入できます。。。
日本人でもこの値段でiPhone購入しようという人はかなり少ないでしょうね。
Macbook
それこそブラジルでもMacbookはスタバでしか見たことないです。あとは留学生などの外国人が海外から持ち込んでいるもの。
もちろんデザイナーさんとか見えないところで利用している人々は少なくないのかもしれませんが、一般にはそこまで普及したパソコンではありません。そもそもブラジルでは東芝やNECといったメーカーのパソコンもなく、サムスンや現地企業のパソコンが主流です。僕のポル語の先生が盛っているものも1,200レアル(4万円弱)くらいです。
さて、Macbookの比較表は以下のようになりました。
機種 | 日本 | ブラジル | 差額 |
Macbook |
148,800円 |
11,399レアル
(364,768円)
|
215,968円 |
Macbook Pro(13インチ・Retina) | 148,800円 |
11,399レアル (364,768円) |
215,968円 |
Macbook Pro(15インチ・Retina) | 224,800円 |
16,999レアル (543,968円) |
319,168円 |
Macbook air | 102,800円 |
7,799レアル (249,568円) |
146,768円 |
もうめちゃくちゃです。。。Macbook Proに至っては、Windows95時代のノートパソコン並の値段ですよ。
あまりに高すぎて信じられないと思うので、一応スクショをこちらに貼っておきます。
ちなみに構成は以下の通り。
Macbook
- 256GB PCIeベースオンボードフラッシュストレージ
- 1.1GHzデュアルコア
Intel Core m3プロセッサ
Turbo Boost使用時最大2.2GHz- 8GBメモリ
- Intel HD Graphics 515
Macbook Pro(13インチ・Ratenia)
- 2.7GHzデュアルコアIntel Core i5
- (Turbo Boost使用時最大3.1GHz)
- 8GB 1,866MHz LPDDR3メモリ
- 128GB PCIeベースフラッシュストレージ
- Intel Iris Graphics 6100
- 内蔵バッテリー(最大10時間駆動
- 感圧タッチトラックパッド
Macbook Pro(15インチ・Ratenia)
- 2.2GHzクアッドコアIntel Core i7
- (Turbo Boost使用時最大3.4GHz)
- 16GB 1,600MHzメモリ
- 256GB PCIeベースフラッシュストレージ
- Intel Iris Pro Graphics
- 内蔵バッテリー(最大9時間駆動)
- 感圧タッチトラックパッド
Macbook air(11インチ)
- 1.6GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
- (Turbo Boost使用時最大2.7GHz)
- Intel HD Graphics 6000
- 4GBメモリ
- 128GBフラッシュストレージ(PCIeベース)
iWatch、Apple TVとかはどうか
もうパソコンでお腹いっぱいですが、一応AppleTVなどの値段も調べてみました。
まずはiWatch。僕は未だに欲しいとは思わないのですが、まずは日本の値段。
そしてブラジルの値段。
そもそもその他のApple商品を持っていないとほとんど意味を為さないこの商品。1レアル32円であれば、ブラジルでは約70,000円。日本の2.5倍です。おそろしや。iPhone購入しますわ。
そして最後にAppleTV。僕自身も何度か購入検討したこともあり、またブラジルではオンデマンドサービスを利用している人も少なくありません(CATVがほとんどですが)。いくらか需要もありそうだし、値段も多少は頑張るかなと、いくらか期待したいものです。
この32GBのものは日本では15,800円なので、やはり倍以上の値段設定です。
もう本当に売るつもりあるのかと思う値段です。
超金持ちだけを商売にしているブラジルApple。Apple商品を持っているあなたはもれなく金持ち
としか言いようがないです。
この国の最低賃金は2016年現在880レアルでして、ウェイターなどの賃金は1,500レアル(45,000円)もいけば良いほうでしょう。50万円するパソコンなんて年収に近い金額です。
日本だって、月給分くらいの値段はしますが、こっちは一般庶民の年収です。ちょっと頑張ったくらいでは購入できないですわ。
ちなみにブラジルにはAppleStoreが2店舗しかありません。
うち、サンパウロはMorumbiというエリアにあるのですが、ここ行くと分かりますが、サンパウロの六本木みたいなところです。世界中の外資系の企業がわんさか集まって、いかにもお金持ちのサラリーマン達が働いています。
そういうわけで、Apple商品を持っているだけで一般庶民にとってみれば超金持ちに思われます。転売すれば数ヶ月分の給料と同じ金額が手に入るわけです。
スタバでしか見なかった理由は、そもそもスタバ(ブラジルでは良い喫茶店の部類)には金持ちと外国人が集まってるからだったと改めて納得しました。
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[…] MacbookProは50万円以上!ブラジルでApple製品は超高級品。今年のリオオリンピックで何かと話題になったのが「ブラジルで歩きスマホは危ない」ということ。特にiPhoneは現地の人にとって […]