日本のiPhoneとブラジルの回線がここまで相性が悪かったとは。
先日iPhone6のSIMロック解除に成功したものの、3G回線しか使えないと店員のおじさんに聞かされました。
ブラジルでiPhoneのSIMロック解除がたったの90レアルでできた!
その時はなんとか回線が通じたことに対する喜びが先行して、3Gでもいいかと思っていましたが、後日どうして4G回線が使えないのだろうと聞いてみたところ、周波数帯の問題とのこと。そうかそうかと思いつつも、周波数帯どこでズレているのかなと思い、ちょっと調べてみました。
※何を勘違いしたのか一部誤記がありましたので、後日修正しました。大変申し訳ございません。
SIMロック解除に関する簡単なQ&Aを作成しました。もし不明な点があればこちらもご参照ください。
iPhoneはブラジルの主要周波数帯に対応しているはず…
日本から持参したiPhoneはauで契約をしたiPhone6でした。
このauが出しているiPhone6(6Sも同様)は以下の周波数帯に対応しています。
Band1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29/38/39/40/41
一方で僕が購入したVivoの携帯回線が4G回線で対応している電波帯は以下の通り。
Band28/Band7
これだけ見ると、Band28の700MHz帯もBand7の2,600MHzも使えると思うのが人間です。
しかし、少なくともBand28の700MHzには「2018年アナログ放送が終了後に当該帯域が空いた後に順次利用可能」という但し書きがあったんです。
ただBand7はやはり利用できるはずで、店員が言っていた周波数帯の問題は無いはず。。。
日本で購入したiPhoneでブラジルの4G通信ができる携帯会社はあるのか
Vivoがダメなら他の通信会社はどうだろう。もしかして利用できる会社はあるんじゃないかと思いまして、ブラジルの携帯会社の帯域を整理してみました。
※ブラジル側は4G周波数帯のみで比較
Band | iPhone6対応主要周波数 | Vi | Ti | Cl |
---|---|---|---|---|
1 | 2100 MHz | |||
3 | 1800 MHz | ◯* | ||
7 | 2600 MHz | ◯ | ◯ | ◯ |
8 | 900 MHz | |||
11 | 1500 MHz | |||
18 | 800 MHz | |||
19 | 800 MHz | |||
21 | 1500 MHz | |||
26 | 800 MHz | |||
28 | 700 MHz | ◯ | ◯ | ◯ |
41 | TD 2500 | |||
42 | TD 3500 |
※Vi=Vivo、Ti=TIM、Cl=Claro
この表で見るとブラジルの4G周波数帯で対応しているのは、Band3、Band7とBand28。
まずBand28については上述の通り、2018年にアナログ放送が終わるまで使えないので、アウト。
Band3については、TIMが対応しているもののエリアが限定されており、リオデジャネイロとクリチバのみになります。
そして残ったBand7が各社でやはり使えるはず。。。
ただ一方で以下のような記事もありました。
ANATELは2014年9月に同じく4G用に700MHz帯の競売を行ったが、これは2018年のアナログテレビの終了をもって空きができるので、4G使用に供されるのはそれまで待たなければならない。
つまり現在ブラジルの4G信号は2.5GHz帯のみである。
どうして利用できないのか。。。もしご存知の方がいらっしゃたらコメント欄に教えて頂けると助かります。
▼日本の携帯会社で購入したiPhoneはSIMロック解除をしないと海外で利用することができません。方法についてはこちらの記事をご参照下さい。
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