海外旅行に一眼レフカメラは必要ない。写真よりも旅の記憶を大切にしよう

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オリンパスがミラーレス一眼という市場を作ってからはや7年以上が経過しまして、最近観光地など行くと一眼レフカメラかスマートホンかというくらいに普通のデジタルカメラを見かける機会が減っているように思います。

かくいう僕も5年くらい前にNikonのデジタル一眼レフカメラを購入、学生時代にちょっとしたネットメディアに関わっていたことも手伝って、一時期はこれでもかというくらいに使い込んでいました。

旅行に持っていくのはもちろん、カメラ撮影のために遠出したりして、素人なりに撮影した写真を見ては楽しみ、色々と試すという生活をしていたのです。

が、ここ2年ほど一眼レフカメラを使う機会が激減しました。社会人になって外出機会が減ったというのも一因ですが、その間に行った旅行などに一切一眼レフカメラを利用することを意識的に避けています。

  

それなりに楽しんでいた僕の一眼レフライフ

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当時購入したのがNikonのD5100というビギナー向けの一眼レフカメラでした。現在はアップデートされて、D5500という後継機が発売されています。

ズームレンズも一緒に購入して、その一年後には流行りの単焦点レンズも購入して、それなりにカメラを楽しんでいました。ズームレンズで鳥や月を撮影することで普段見ることのできない細かい表情まで楽しめましたし、取材の時などに単焦点で撮影した写真というのは自己満足感を激しく満たしてくれました。

時にはギズモードのネットコンテストに応募して、入賞したりして、結構楽しかったのです。

これから一眼レフカメラを始めようかなという方、10万以下で通常必要なカメラ全て揃うこのラインはオススメです。最初からカメラを本気で趣味にしたいという方はD7200とかの方が良いかもしれませんが。

一眼レフカメラと距離が離れたたった一つの理由

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これだけ一眼レフカメラをオススメしている僕ですが、前述の通りここ最近はほとんどカメラを使っていませんでしたし、今回ブラジルに来るにあたっても一眼レフカメラを日本の実家に置いてきました。

理由はたった一つ。人生を楽しみたかったから。

いま目の前にある風景を全力で楽しみたかった

一眼レフカメラってファインダー覗きこんで、その一瞬を楽しむのが醍醐味だったりします。どんな角度から撮ったらいい写真が撮れるかな、あの動物をこの背景で撮ってみたいな、と考えながら写真を撮り続けます。

ちびまる子ちゃんに登場する「たまちゃんのパパ」そのものです。

こうした努力の末上手く撮影できた写真は後から見た時に「あそこに行って良かったなぁ」と気持ちが安らかになります。Facebookで共有した時に友人から褒められるとさらに気持ち良くなるものです。

でも、その場から得られる体験が乏しくなりました。カメラのファインダーという決められた画角の中で風景を切り取ることに一生懸命になってしまい、もっと広い視野で気付くことのできたこと、人との触れ合いが減ってしまったのです。

想像してみてください。

大自然の観光地に行った時に今見えている世界を切り取ることに力を注いで、空気の様子、周りにどんな鳥がいるのか、草木はどのようなものか、水はどこから流れているのか、よく観察しないと気付くことのできない世界に気付かずに帰る姿を。

大きなイベントがある時に人々と感動を共有できる時に(たいていはその時が最大のシャッターチャンス)、カメラのファインダーから少し距離を撮って写真を撮っている姿を。

まずは目の前にある世界を一生懸命楽しむこと。それが全てです。いくら綺麗な写真を撮影できたところで、Facebookを見る誰かの満足感につながるかもしれませんが、自分の心に残る豊かな記憶を得ることはできないでしょう

これからの一眼レフカメラとの付き合い方

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一眼レフカメラ自体を否定したいわけではなく、人それぞれ付き合い方を考えないと損するぞという話です。僕も一眼レフカメラを完全に手放しているかというとそういうわけではありません。

やはり便利に活用できる機会は多くあります。僕もブログに上げる写真を自分で撮影したいなと思うことがありますし、記念撮影などには持って来いです。でも「場を楽しみたい時」には登場をご遠慮頂くことになると思います。

どうしても記録が必要な時はほとんどの場合はiPhoneで十分です。

写真撮影はその瞬間どうしても「個の世界」にいます。ポートレイトであっても同じです。目と目で向き合うコミュニケーションに比べれば、物理的にも時間的にも犠牲にするものが多くなるのは避けられません。

たまにはちょっとカメラは置いて、空間を思いっきり楽しんでみませんか。

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