リオデジャネイロにノアの方舟が到来するという計画は謎の理由で破綻

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旧約聖書「創世記」に記述されているノアの方舟。

神の啓示を受けたノアが家族と動物たちを乗せる巨大な方舟をつくり、大洪水から彼らを守ったという話。2014年には映画にもなったキリスト教に詳しくない方でも一度は耳にしたことのある話ではないでしょうか。

そんなノアの方舟が21世紀を迎えた今ある男性によって作られ、そしてブラジルはリオデジャネイロにやってくる計画があったことをご存知でしょうか。

  

オランダ人男性が3年かけてつくりあげた5,000人収容の方舟

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現代版ノアの方舟を製作したのはオランダ人のヨハン・ハウバース(Johan Huibers)氏。建築業を営む彼は2008年から2013年まで5年の歳月をかけて聖書に記載されているノアの方舟と同寸のレプリカを製作しました。その大きさが半端ではなく、高さ23m、長さ125m、幅29m、なんと5,000人も収容できるというもの。

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そもそも何故ハウバース氏がここまで労力をかけて舟を作ったのか。それは彼が24歳の時に「人々を救済せよ」という神からの啓示を受け、また33歳の時に「オランダの北ホラント州が大雨にて洪水に苦しむ」という夢を見たから。”それだけで作るのか”と言ったら失礼ですが、その信心深さには頭が下がります。

さて、その方舟はしばらくの間オランダで展示された後にブラジル・リオデジャネイロへの向けて出航することになりました。

貧しい人たちへ希望を届けたい!いざブラジルへ!

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ブラジルを目指す理由は「貧しい人々に希望を与えたいから」。

ブラジルでノアの方舟を利用したイベントや展示によってチャリティー活動を行いたいという思いからアメリカの非営利団体「The Ark of Noah Foundation」の協力の下リオデジャネイロへ向けて帆を上げます。

今年はリオデジャネイロオリンピックによって多くの観光客が見込まれることから、オリンピック開幕前の8月上旬の到着を目標に5月下旬にオランダを出発しました。

ちなみにその費用はクラウドファンディングにてまかなう予定でして、その額150万ドル(約1億6000万円)という超巨大プロジェクトでした。

リオ・オリンピック開幕!でも結局リオデジャネイロには来なかった。しかも理由がよく分からない。

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で、結局ノアの方舟がリオデジャネイロでオリンピック開幕を見ることはありませんでした。

サイトには以下のような近況報告がありました。

“Due to the current state of affairs and the challenges facing Brazil (i.e. the Olympics), political, economical and personal safety and Zika virus uncertainty, key supporters of the Ark have expressed grave concern about sailing to Rio at this moment in time.

要約するとブラジルの直面している政治、経済、安全に関する問題そしてジカ熱を考慮すると主要サポーターは今回リオデジャネイロに行くのは心配になりました、ということです。

そもそも出航したのが今年の5月の出来事でして、上記に列挙されている問題は全て当時から十分に分かっていたことでした。それがどうして今さら中止したのかその理由は明らかではありません。

さらには現在次の目的地を模索しているそうで、「ヨーロッパ」や「アメリカ」を例にあげています。このプロジェクトの「貧しい人々に希望を」という初期の理念はどこへ行ってしまったのでしょうか。。。

なお、150万ドルの資金募集についても難航したようで、5月末時点で数千ドル(数十万円)しか集まらなかったようです。新たな目的地候補がヨーロッパ・アメリカということを考えるとこちらが主な原因なのかもしれません。

参考 Ark of Noah

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