日本の学位をブラジルで認定してもらうための費用、資料、手続きなど | Brasil Tips(ブラジルチップス)

日本の学位をブラジルで認定してもらうための費用、資料、手続きなど

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少しマニアックな話題です。

最近知り合ったブラジル人の弁護士と仲良くなりまして、ブラジルにおける就職に色々とアドバイスをもらっているのですが、先日彼からある助言をもらいました。

それは「日本の学位をブラジルの学位に転換してみないか」というもの。

いわく、一定の手続きを踏めばブラジルの大学に行かずとも日本で取得した学位(または修士・博士)をブラジル国内で有効なものにできるというのです。

もし興味あればもう少し詳しく調べてみるよ、と。それは中々良いじゃんということで、「じゃあよろしく」とお願いして数週間。具体的な資料や費用などを提案書でもらいましたので、この機会に皆さんに共有したいと思います。

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日本の学位を海外の学位に転換するメリットとは

日本の学位というのは基本的に日本でしか認められないことが多いでしょう。修士や博士はまた別の世界かもしれませんが、アメリカに行って「僕は日大で法学勉強しました」とか「早稲田で文学勉強しました」とか行った所で「なにそれ美味しいの?」となるでしょう。

これをその国で(今回はブラジル)認められている学位として見せれば、「へ~大学時代は法学部だったんだね」となります。

メリット①まず現地の言葉で学位認定書がもらえる

何よりもこれですよね。

日本の大学でも英語の卒業証明書が出してもらえると思いますが、ブラジルはポルトガル語の国であるということ、知らない大学名の書類の信頼性、ブラジルの学問と日本の学問がどの程度同一視して良いものかが分かりにくいといった問題があります。

これをブラジルの大学にて審査を経て(詳細後述)、公認となった学位であれば、ブラジルの大学で取得した学位と同じものとして見てもらうことができます。

メリット②専門性をきちんとアピールできる

個人的にはこちらです。

ブラジルにおいては大学で何を学んでいたかということは一定以上の層の強い関心を惹きます。最初に日本でどのような仕事をしていたのか、その次にじゃあ学部は◯◯かといったように、仕事と学位がリンクしてきます。

そのためブラジル政府(というかサンパウロ大学など)が認めた学位を相手に示すことで、その国の通称で専門性をアピールすることができます。特に最近は日本の大学が授与する学位が「国際関係」など曖昧な場合も多く、これを外国人に伝えても「何の国際関係?貿易?政治?経済?」みたいになります。

これをブラジルの大学にて「これは国際経済の学位に相当する」として認めてもらえると「私の学位は国際経済です、ドヤ!」とできます。

日系企業では日本の学位も十分に通用するのかもしれませんが、飽くまでブラジル企業で働きたいという方にとっては一つの武器として有用だと思います。

学位転換に必要なもの

学位転換申請について必要なものは以下の通りです。全て最低限英語です。

書類関係

卒業証明書

通常の大学であれば英語で出してくれます。

取得単位の内容

1年次に「経済論Ⅰを取得した」といった内容の一覧です。要は大学時代取得した単位の明細が必要ということです。

取得コース(学部)の内容・スケジュール

取得単位の内容ともかぶると思うのですが、コースは何年あって、どのような軸において行われたものかといったものが必要のようです。どうしても無い場合は当該資料が無くても申請できるようですが、学位転換を拒否される場合もあります。

パスポートまたはRNE

自己証明ですね。RNEがない場合はパスポートで代用できるようです。観光ビザしか持っていなくても申請できます。

手続きに係る費用

これが結構かかります。僕の場合は弁護士から7,000レアル超の見積もりをもらいました。彼がMBAで大学教授勤めていたりするハイクラスの弁護士であるということも一つの要因ですが、もう一つは税金がアホみたいに高いということが主要因だったりします。

見積もり7,000レアルのうち4,000レアル以上は学位申請に係る税金(審査は大学が行うのですが、ブラジル政府に対して税金を支払う)でして、ブラジル政府は何という商売をしているんだ!とびっくりしました。

まぁ手続きの代行費用が9万円程度なのは理解できます。公証役場のような場所で代行人として登録を行い、その後の大学への申請や審査対応などは全て代行してくれるわけで、こんなもんかなぁというところ。

しかし税金が加わって、現在のレートで23万円ほど。もちろんブラジルの大学に行くことを考えれば安いのですが、なんとまぁといった印象です。

学位転換の手続きの流れ

申請(毎年2月のみ)

学位転換の申請は毎年2月が受付期間となっています。

2月中にサンパウロ大学(USP)を始めとした手続き可能な大学に転換申請を行います。

この時までに資料一式を揃えて、さらに代行してもらうのであれば、代行手続きも必要です。

審査(~半年間)

審査は申請した大学において審査委員会が立ち上がり、そこで審査されます。

提出した書類から、日本で取得した単位がそれぞれ何に相当するのか、総合して何の学位に相当するのかが教授たちによって審査されるそうです。

そのため審査期間は最大で半年間かかることもあるらしく、ちょっと辛抱が必要になります。

もしも学位転換に失敗したら?

学位転換に失敗した場合、税金などは発生しませんが、90レアルのみ手続き費用が必要とのこと。

ただし弁護士等への支払いは別途必要になる可能性もあるかもしれません。その点は個別に相談した方がいいでしょう。僕の場合は友人ということで90レアルだけ負担してねということでした。

結局学位転換はした方がいいのか

できるのであれば選択しても良いと思います。僕自身は現在ちょっと悩んでいて、でもあったらいいなぁとも思っています。

必ずしもポル語で働かなくとも、英語がメインの外資系で働くこともできます。日系やロークラスの仕事であれば不要ですが、ブラジルにおいて相応の仕事をするのであればこうした学位はそれなりの意味を為すようです。

友人は「君の問題だから、決めるのは君だ」とデレツンなので、もう少し考えて、最悪何の意味も為さないかもしれないけど、ブラジルの学位持ってますみたいなネタとして20万円使ってみるのも悪くないなと思っています。

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