海外へ駐在する際に、子供や家族を連れて行くか悩む方も多いと思います。
慣れない土地でストレスにならないか、現地の生活に馴染めるか、特に子供であれば日本の学校の方が良い教育を受け続けられるのではないかと。
外国であっても主要な都市には日本人学校というものがありまして、日本と同様のカリキュラムで授業を受けることが出来る私立学校があります。または、この機会に現地校へ通わせて語学力も育てようと考えることもあるかもしれません。
しかしながら、日本人学校にしても、現地校にしても、学校のみの教育では不十分であることが多いのです。
日本への帰国を想定している場合、受験勉強を見据えている方も多いと思います。こうした時に日本人学校から帰宅した後に勉強する場は何かしら必要です。
また現地校へ行くと日本語能力がどうしても下落しがちです。長期間の海外生活で国語能力が不足していて、色々と困っている友人が僕の周りにもちらほらいます。
こうした課題への解決方法は既にあり、いわゆる補習校と呼ばれる日本人向けの塾や家庭教師が現地には一定数存在します。僕自身もロンドンの日本人学校へ通っていたことがありますが、やはり家庭教師が毎週来ていた記憶があります。
一方で、海外駐在社員の子女が利用できる新しいサービスが最近広がっており、それがオンライン学習塾のサービスなのです。
オンライン学習塾とは
オンライン学習塾とは、その名の通り、インターネット上で授業を受けることのできる学習サービスのことです。
最近のインターネットの発達とWebサービスの発展により、生徒と教師はオンライン上でコミュニケーションを取ることが非常に簡単になっています。仕事でもWeb会議を行っている方はいらっしゃると思いますが、ただビデオチャットができるだけではなく、教科書や問題用紙の共有まで、実際に会っているのと同質の授業を提供できるほどに、サービスそのものが発展しているのです。
また学習において重要な教師についても、一流大学の大学生を用意した家庭教師のようなサービスや代ゼミのサテライト授業のように、一流の講師による授業の録画映像を配信しているものまで、その方法も様々です。
さらにはパソコンだけではなく、iPadなどのタブレット端末を利用したアプリタイプの学習サービスもあり、子供の向き不向きに合わせて幅広い学習方法から選択できるまでにこの業界が発達しています。
オンライン塾がお勧めの4つの理由
こうしたオンライン学習塾(または学習サービス)を海外駐在の親御さんを持つ子息に利用して欲しい理由はいくつかあります。
①高額な海外での教育費を抑えることができる
一つ目は、授業料を抑えることができること。
現地で日本人向けに開講している学習塾は、主に駐在員をターゲットにしており、料金も馬鹿になりません。ただでさえ、費用のかかる駐在員生活にあって、抑えられるところは抑えたいものです。
オンライン学習サービスの場合、授業のタイプにもよりますが、オンデマンド授業アプリで月980円から、家庭教師タイプでも1ヶ月8,000円(週1回)から授業を受けることができます。
②日本と同じ教育水準・カリキュラムで受講できる
この点も重要です。
現地で開かれている日本人向けの塾は数が限られており、また品質についてもバラツキがあるのが実情です。ある国に住んでいて、かつ塾を開こうという人が少ないため、致し方ない部分もありますが、事実として必ずしも高い授業が受けられるわけではありません。
さらに、日本で必要な学習カリキュラムは文部科学省によって定期的に改訂されたり、受験の傾向なども毎年変化していくものです。このような変化への対応についても、やはり日本に拠点を持つ学習塾に比べても見劣りしてしまうものです。
オンライン学習サービスは、海外在住者のみならず、日本に住んでいる子供に対しても授業を行っているため、当然のことながら最新の学習要綱へ対応、この点についても強みがあります。また現役の大学生が教師になっているものもあり、直近の受験トレンドをしっかりと教えてくれるため、親としても安心です。
③子供の向き不向きに合わせて学習タイプを選択できる
こちらも学習塾の数に限りのある海外ならではですが、教育方法の選択肢が少ないことで、子供の向き不向きに合わせた学びを提供できないということが問題として挙げられます。
先生が合わない、集団授業が合わない、学習スピードが合わないといった学習方法と子供のミスマッチを解消する方法としても、こうしたオンライン学習は適しています。
家庭教師であれば自由に先生を選択することができますし、自分のペースでゆっくりと勉強を進めたいお子さんにはオンデマンド動画で勉強することもできます。
④送り迎えなど親の負担が不要
海外では治安上の問題から子供が一人で出歩くということはできません。学校についても、親が子供を送迎したり、専用の送迎バスに乗せることが一般的。
これは当然のことながら、学習塾についても同様です。学校のみならず、学習塾も自宅との間の送迎をしなければならないというのは親にとって相応の負担を強いられます。
さらに、自動車を持っていない、免許がない、専用バスがない、または専用バスが高額であるという時に、現地学習塾を利用することのハードルが一気に上がります。
自宅で学習できるという点も、海外生活を送る親子にとっては大きなメリットであるわけです。
オンライン塾の2つの種類。学習スタイルに合わせて選択しよう
実際にサービス展開をしている主なオンライン学習塾、オンライン学習サービスをまとめてみました。教育の選択肢の幅が広がり、より良い教育の選択の一助になればと思います。
通信教育型
Z会(幼児・小学生・中学生・高校生・大学受験)
日本でも有名なZ会の通信教育。
実はZ会は海外への学習資材の発送にも対応しており、海外に住んでいても通信講座を受けることができます。
Z会は大手通信教育の中でも学習内容のレベルも高く、基本学習は学校で、応用レベルはZ会で学ぶといった使い分けにも便利ですね。
さらに、昔ながらの通信教育に加えてアプリを通じた教育プログラム(中学生以上)も用意していることで、授業をタブレットで受講できるだけでなく、一部の学年ではiPad上で添削問題を提出することもできるようになっています。
対象は幼児から小学生、中学生、高校生まで幅広く、長期駐在においても、帰国後においても、一貫した高品質な教育を受けることができるのが素晴らしい点です。
また小学生限定で、「タブレットコース」もあります。
完全オンライン教材でありながら、オンラインの先生とのコミュニケーションも可能というスグレモノ。小学生3年生~6年生までのみが対象ですが、海外受講にはとてもおすすめの教材です。
オンデマンド授業視聴学習型
最近のトレンドはオンデマンド動画視聴による学習です。生徒に人気で、実績のある教師の収録授業をオンラインで配信することで、どこにいても高いクオリティの授業を受けることができます。
スタディサプリ
こちらは最近日本で大流行の勉強アプリです。
リクルートが大手予備校と協力しながら、「神授業1万本」をテーマに有力講師による収録授業を提供しています。
お子さんは自分のペースで授業を進めながら、また分からないところは戻りながら、学習に取り組みます。そして授業前後には予習・復習テキスト(印刷可)が用意されており、インプットとアウトプットを繰り返しながら知識の定着を図ります。
日本の小中学校でも、学外学習にスタディアプリを取り入れる学校が増えており、その効果も公に認められつつあります。
そして何よりも全科目利用しても月額980円のみであり、家計への負担も軽く、授業効果もお墨付きの最新のWebサービスです。
e点ネット塾
e点ネット塾もスタディサプリ同様にオンデマンドによる授業を受講することができます。
スタディサプリが自己完結型なのに比べて、e点ネット塾は
- メールで質問ができる
- 兄弟で複数人が利用しても一人分の授業料
- 練習問題がさらに充実している
という特徴があります。特に質問ができるというのは大きな強みで、月額費用は多少高いものの、学習塾に比べると格段に安いため、非常に利用しやすいサービスです。
またe点ネット塾は母体が福岡に拠点を置く家庭教師派遣サービス企業が運営しているため、コンテンツの品質についても心配はありません。
家庭教師型
オンデマンドコンテンツではなく、きちんと教師をつけて学習をさせたいという方には、オンラインの家庭教師サービスがお勧めです。
最近はインターネット上で様々な情報を共有しながらコミュニケーションを取ることができるため、面談して授業をするのと同様のレベルで授業を受けることができます。
インターネット家庭教師Netty
Nettyは関東で家庭教師サービスを展開するノーパスが提供しているオンライン家庭教師サービスです。
母体が抱える高学歴の大学生を活用して、オンライン上でワンツーマンの授業を行ってくれます。現在の受験トレンドを肌で実感した大学生が、その経験をベースに授業を行ってくれるため、非常に心強いサービスです。こうした授業は現地塾では受講できないですから。
授業の質を高めるためのシステムも充実しており、以下のようなホワイトボードにより生徒にも分かりやすい授業が行われます。
なお、Nettyは海外子女向けのコースも用意してくれており、高レベルの授業だけではなく、基本的な日本語学習や帰国を見据えた指導など細かなところへの気配りが素晴らしいです。
さらにワンツーマンの授業が月額8,000円(週1回・小学生低学年)から利用できるため、子供の学習ペースと家計負担ともにメリットが大きいと思います。
無料の体験授業も用意されているので、是非一度試用されると思います。
ご質問はこちら Comment/Question